オーウェン・ウィルソンの映画と性格

オーウェン・ウィルソン|知られざる性格をすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

『シャンハイ・ナイト』のあらすじ・配信サービスまとめ

f:id:Jane-Knowing:20221121110822j:image

 

『シャンハイ・ナイト』はオーウェン・ウィルソンとジャッキー・チェンがコンビを組んだ映画の2作目。『シャンハイ・ヌーン』の続編です。

 

 明るくテンポのいいコメディアクション映画で、個人的には『ヌーン』よりこちらのほうが好きです。

 ストーリーの残虐性も『シャンハイ・ナイト』の方が減っていますし、ギャグも楽しいんです。と言いつつ、『シャンハイ・ヌーン』も好きですけど…。

 監督は前作のトム・デイではなく、『ウェディング・クラッシャーズ』のメガホンをとったデヴィット・ドプキンに交代しています。

f:id:Jane-Knowing:20221121112014j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

作品情報

・公開:2003年

・ジャンル:アクション、コメディ

・時間:114分

・出演:ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン、エイダン・ギレン、ファン・ウォン、ドニー・イェン他

 

この記事で分かること

  『シャンハイ・ナイト』の作品情報

☑ あらすじとキャスト

 配信されている動画配信サービス

 

 結論を先に言うと、現在(2022年11月時点)は『シャンハイ・ナイト』を配信しているサービスはありません

 ただ、この映画に関しては短期間で目まぐるしく「現れたり消えたり」を繰り返していますから、時々チェックしてみるといいかもしれませんね。

 

 現時点で観るなら、初回30日間DVD・Blu-raレンタルし放題できるTSUTAYA DISCASがおすすめですよ。

 

→登録はこちら

 

 

🌃映画『シャンハイ・ナイト』あらすじとキャスト🌃

f:id:Jane-Knowing:20221121111047j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

『シャンハイ・ナイト』は、ロイ(オーウェン・ウィルソン)とチョン(ジャッキー・チェン)がロンドンで活躍するストーリー。

 今回はチョンの妹リン(ファン・ウォン)とロイのロマンスも繰り広げられて、前作より華やかさが目立ちます。

👉関連記事『ウェディング・クラッシャーズ』解説 全5回

前作『シャンハイ・ヌーン』を振り返る

f:id:Jane-Knowing:20221120134453j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 前作では、慣れない環境に飛び込んだチョン(ジャッキー・チェン)が氏素性のはっきりしないガンマンのロイ(オーウェン・ウィルソン)と反発しながらも友情を深めていくのが主なストーリーでした。

・『シャンハイ・ヌーン』の記事一覧

『シャンハイ・ナイト』あらすじ

f:id:Jane-Knowing:20221119135606j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 

 相変わらず西部で保安官を勤めるチョンは、中国の妹リンから父の訃報を知らされる。父はイギリス貴族ラズボーンから襲撃されたのだった。ラズボーンは中国の皇帝が所有する【龍玉】も奪い去っていた。

 

 チョンは、依然として正体の分からない親友ロイと一緒にイギリスに渡る。ラズボーンを探し出すが、そこで中国皇帝の腹違いの弟ウー・チャウの姿を見て驚く。ウーとラズボーンは良からぬことで手を組んでいた。

 

 リンはラズボーンに復讐しようとして失敗し、牢獄に囚われの身。面会に行った時、ロイは彼女と惹かれ合う。

 

 そうするうちにも悪事は着々と進み、ついにはヴィクトリア女王が暗殺される危険が高まる…。

 

予告編

 

🌃主な登場人物(キャスト)🌃

 特に重要な人物は7人。善人が4人と悪人が2人、中立が1人です。アクションや冒険にありそうな構図ですね。

チョン・ウェン(ジャッキー・チェン)

f:id:Jane-Knowing:20211004124611j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 前作の最後でアメリカ西部の保安官となり数年が経過している。前作でぺぺ姫と気持ちが通い合ったように見えたが、彼女がキャリアを優先したことで破局した模様。

 中国で父が殺されたことを知り、犯人を追ってイギリスへ。きまじめなのにどこか抜けた感じは依然として残っている。妹とロイの恋愛関係には猛反対!

ロイ・オバノン(オーウェン・ウィルソン)

f:id:Jane-Knowing:20211004120650j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 西部のガンマン。依然として正体は謎めいている。前作で盗賊の首領から足を洗い、本作では泥棒行為はいっさいしない。前作の最後に交際を始めたインディアン娘とは破局したよう。

 能天気に振る舞うが、心の奥には愛する女性を得て温かい家庭をつくる夢を抱いている。チョンと一緒にロンドンへ旅立ち、そこでリンと深い恋に落ちる。

リン(ファン・ウォン)

f:id:Jane-Knowing:20211004123959j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 チョンの妹。兄に負けず劣らずカンフーの心得がある男勝りの女性。父を殺した犯人を追って、単身でロンドンに向かい、復讐しようとするが失敗して勾留される。後に脱走。独房で初めて会った時からロイに好意を寄せる。

コナン・ドイル警部(トム・フィッシャー)

f:id:Jane-Knowing:20211004131239j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 ロンドン警視庁の若い警部。チョンとロイがならず者たちに襲われた事件をきっかけに親しくなり、後半では一緒に冒険に加わる。

ネルソン・ラズボーン卿(エイダン・ギレン)

f:id:Jane-Knowing:20211002102505j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 イギリス貴族でヴィクトリア女王の甥。チョンの父を殺した犯人。王位継承権10位だが、王になることを目論んでいる。中国皇帝の地位を狙うウー・チャウと、互いの野望を叶える条件で手を結んでいる。

ウー・チャウ(ドニー・イェン)

f:id:Jane-Knowing:20211004132000j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 中国皇帝の腹違いの弟。チョンの父親に逮捕された過去があり、それを恨んでラズボーンに殺させる。チョンやリンと同じくカンフーの技に優れ、自分が皇帝になるのを手伝うことを条件に、ラズボーンの野望を叶える約束をする。

チャーリー・チャップリン(アーロン・ジョンソン)

f:id:Jane-Knowing:20211002103950j:image

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 ロンドンのスリ小僧。ロイの時計を盗ったり、中国皇帝の龍玉(ダイヤモンド)を持ち逃げしたり、非常に迷惑な存在だが、いっぽうでチョンたちを助けてくれることもあり、中立的な存在。

 

🌃『シャンハイ・ナイト』を観るならTSUTAYAがおすすめ🌃

 残念なことに、この映画は現在どの配信サービスでも観ることができません(2022年11月時点)。

 

 DVDやブルーレイなどのソフトも現在廃盤ですが、中古品では手に入ります。

 

 とりあえず1回観てみたい!という方には、TSUTAYA DISCASのDVDレンタルがおすすめ。初回登録30日間は完全無料でレンタルし放題できます。

 

\画像をクリックして初回登録! /

 

・『シャンハイ・ナイト』関連記事

 

映画の一覧に戻る

 

誰が変な噂を流した?! オーウェンはヒュー・ヘフナーのパーティーの常連ではない!

ヒュー・ヘフナーの変なパーティー

 

 フェイクニュースによって貶められたオーウェンの名誉を守るために始めた当サイト。今回はもうひとつ、一部に出回っている事実無根の噂を徹底的に潰そうと思います。

 

 それは「オーウェンがプレイボーイマンションの常連だった」という噂。これはとんでもない名誉毀損で、黙ってはおけません!

 

 オーウェンがどんなに真面目で道徳的かは、↓こちらの記事で書いていますから、参考にどうぞ。

この記事で分かること

☑「プレイボーイマンションの常連」噂は誤り

☑ オーウェンのプレイボーイマンション批判

☑ 噂は弟ルークの言動のせいかもしれない

 

🍷オーウェン・ウィルソンが参加したのはヒュー・ヘフナーの婚約の時だけ🍷

オーウェン・ウィルソン

Photo by ©︎Listal.com

 アメリカのサイトでオーウェンのことを見ていると、時々「オーウェンはヒュー・ヘフナーとも親交があり、プレイボーイ・マンションのパーティーの常連であった」という記述があります。

 

 オーウェンがたった一度だけ参加したのは【ヒューの婚約パーティー】の時だけ。婚約パーティーなので、さすがにマトモなものだろうと考えて参加したようです。

 しかし後述するように、オーウェンはパーティーの有様に唖然とし、参加を後悔しています

ヒュー・ヘフナーはプレイボーイ誌や乱交パーティーで有名な実業家

 ヒュー・ヘフナーといえば、プレイボーイ紙やプレイボーイ・マンションで有名な実業家。いっぺんに複数の女性(時には男性も!)と付き合うのは当たり前、結婚してもほとんど一夫多妻制よろしくの生活を送っていました。

 

 プレイボーイ・マンションはいつもハーレム状態。そこで開かれるパーティーはスワッピングと乱交のオンパレード。

 まさに真面目なオーウェンが吐き気を催すような生活スタイルですね。

 

 ただ、ヒューはハリウッド業界に投資したりもしていたので、オーウェンも顔見知り程度の知り合いではありました。

オーウェン曰く「婚約パーティーなのか婚約しないパーティーなのか分からなかった」

ヒュー・ヘフナーとオーウェン(2002年)

 

 この写真は私の知る限り、オーウェンとヒュー唯一の記念写真です。オーウェンの表情が泣きそうに見えるのは気のせい…ではなさそうですね。

 彼は、ヒューと写るのは正直に言って嫌だったみたいです。ヒューのとんでもないパーティーの一員と勘違いされそうですから…。

 

 さて、最初に書いたように、唯一オーウェンが参加したパーティーがヒューの婚約の時。

 その時のことは、オーウェン本人のコメントを紹介しましょう。

オーウェン:ヒュー・ヘフナーの婚約パーティーに招かれた時のことだ。はっきり言って、婚約パーティーなのか婚約しないパーティーなのか分からなかったよ! 女はみんなネグリジェを着ているし、男はパジャマで登場。

 僕はDJを務めることにして、その仲間には加わらなかったんだけど、音楽のうるさいことといったら!!! 耳にガンガンくるほどボリュームをあげないといけなかったんだ。音楽に頭を蹴られる気分だったね。

 

 かなり辛辣なコメント。オーウェンが驚き呆れた様子がよく分かります。

 

 ちなみに、この婚約パーティーが誰と婚約した時なのかは私も分かりません。プレイボーイの帝王のこと、婚約したり破棄したりも多かったでしょうから。

🍷「常連」の噂はルーク・ウィルソンの言動に原因あり?🍷

ルーク・ウィルソン 性格

ルーク・ウィルソン

Photo by ©︎Fanpop.com

 普通は顔見知り程度、参加したのは婚約パーティーの時だけ。

 

 では、どうして「オーウェンはプレイボーイマンションの常連」などと、とんでもない噂が流れたのでしょうか?

 これは弟ルークに原因がありそうです。

 

 ルークはオーウェンとは正反対にプレイボーイの極み。それこそ、プレイボーイマンションの常連でした。

ルークは自分の友人をオーウェンと偽ってパーティーに参加しようとした

f:id:Jane-Knowing:20221115170508j:image

Photo by ©︎Notinerd

 ルークは一度、ヒュー・ヘフナーから【出入り禁止処分】を受けたことがあります。

 理由は「自分の友人をオーウェンと偽ってパーティーに潜り込ませようとしたから」。

 

 プレイボーイマンションのパーティーは意外にも警備はしっかりしていて、出入り口で警備スタッフがきちんと客の名前と顔をチェックしていたそうです。

 

 ルークは自分の友人をオーウェンそっくりに変装させ、警備スタッフを欺いてパーティーに忍び込もうと画策。

 しかし、プレイボーイマンションでは「なりすまし」を防ぐため、主だった著名人の顔と名前はきちんとリストアップして保管していました。

 スタッフは、いくらルークが「兄のオーウェンを連れてきた」と言っても疑い、明るいところで顔を見せるように要求しました。そして、嘘がバレたのです。

 

 この結果、ルークは出入り禁止処分を言い渡されました。その後、謝罪の電話をしたことで1年半後に再びパーティーへの参加を認められるようになったようですが。

処分の理由を「オーウェンの会員証を使ってパーティーに出入りしたから」と書いたメディアもあったが…

 21年末頃は、ルークが処分された理由を「オーウェンの会員証を使ってパーティーに忍び込もうとしたため」と書かれた記事もありました。

 しかし、現在はこの説は一掃されたようです。

 

 私自身は「友達を変装させて潜り込もうとした」というほうが真実に思えます。ルーク本人がオーウェンのふりをして潜り込むのは無理がありますし、さすがのルークもそこまでバカなことはしないでしょう。

なぜルークはこんな悪行に及んだのか?

 兄のオーウェンを妬んでいるルークのことです。どうせオーウェンの評判を貶める魂胆だったのでしょう。

 

 オーウェンが2007年に殺されかけた時に残した電話のデータをみても、ルークがオーウェンに冷たかったことはよく分かります。

➡︎関連記事

 

 ほかにも、自分の子供を平気でオーウェンに押しつけたりするような男です。ルーク・ウィルソンに常識ある行動を求めるのはどだい無理な話ですね。

🍷まとめ:「オーウェンがヒューのパーティー常連」噂はデマ!🍷

オーウェン・ウィルソン 2011

Photo by ©︎Sony Pictures Entertaiment.

 結論として、オーウェンはヒュー・ヘフナーの奇妙なパーティーに参加したことはありません。唯一彼が出席した婚約パーティーではあまりの酷さに呆れ、DJを務めることで参加を回避しています。

まとめ

☑「プレイボーイマンションの常連」噂は誤り

☑ オーウェンのプレイボーイマンション批判

☑ 噂は弟ルークの言動のせいかもしれない

 

 はっきり言って、「またまたルークのせい」という可能性が大です!

疑心暗鬼ロマンスの行方|『ビッグ・バウンス』のジャックとナンシー

映画 カップル

 

『ビッグ・バウンス』はロマコメ映画の側面もあります。上映時間80分の大半はジャックとナンシーの会話で占められ、2人の愛と腹の探り合いのコンビも見どころです。

 

「クライムコメディのはずなのに、男女がイチャイチャしてるだけ!」などと怒る人がいますが、まあ落ち着いて。エルモア・レナードの原作そのものも、かなりセクシーな描写が多いらしいですよ。

 

The Big Bounce

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

作品情報

・公開:2004年

・ジャンル:コメディ

・時間:81分

・出演:オーウェン・ウィルソン、サラ・フォスター、モーガン・フリーマン、チャーリー・シーン他

 

 この映画はどちらかというと【異色ロマコメ】といった雰囲気なんです。

 当初はかなり濃厚な恋愛シーンもあり、R指定になるはずでした。その後話し合いでPG-13に引き下げられています。つまり、この映画のテーマは「犯罪」ではなく、「犯罪に囲まれた異色カップル」。

 ですからジャックとナンシーの掛け合いに大半の時間が割かれているのは当然なのです。

f:id:Jane-Knowing:20221109162049j:image

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ちなみに、ナンシーを演じたサラ・フォスターは本作が初めての映画出演。身体を晒すシーンが多いため、オーウェンは「彼女が恥ずかしい思いをしないようにとても気を遣った」と話しています。

 彼自身、上半身裸のシーンもあって、かなり恥ずかしかったでしょう。オーウェンはカメラの前で裸体を見せるのは非常に苦手ですから。

➡︎関連記事

 

 この記事では、ちょっと風変わりで楽しいカップルの観察とその後の関係予測(?)をしてみます。

 

🏝恋に一途なジャックと誰も信じないナンシー🏝

f:id:Jane-Knowing:20221109163036j:image

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 オーウェンが演じる役はなぜかプレイボーイが多いですが、本作は違います。

 もっとも脚本はプレイボーイでも、オーウェンは必ず演じる段階でイメージを変えてしまいますが…。『ウェディング・クラッシャーズ』はその代表ですね。

➡︎関連記事

 

 さて、『ビッグ・バウンス』のジャックは意外にもまじめに描かれています。ナンシーに対する愛情も混じりっけのない、一途なところが素敵

 この点ではオーウェンも演じやすかったのではないかと思いますね。

ナンシーの悪評を懸念しながらも愛する

オーウェン・ウィルソン ジャック

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ジャックが作中で得るナンシーの情報は、専らウォルター判事の口から聞かされています。

 しかし、ジャックはいくら悪口を聞かされてもナンシーへの想いを断ち切れません

ジャック:あの子をどう考えていいか分からない。「彼女こそ僕の相手だ」とも思うけど、危険もありそうだ。いつか新聞に載らないともかぎらない。「半裸の男の死体が湾で発見された。ナンシー・ヘイズを手配中」。

 ちょっと笑えたのは、この後のセリフ。

ジャック:彼女と一緒にいると楽しいんだ。それに、脱いだ服はちゃんと畳むしね。

 映画の中でも最も笑えたセリフでした。

 

 そんなジャックがついにナンシーから離れるのは、強盗計画が自分をカモにした殺人だと分かった時。この経緯は↓こちらの記事に書いた通りです。

 

 しかし、ジャックはそれでもナンシーに未練を残している様子はあります。

 映画のラストも、車で去っていきながら名残惜しそうにナンシーを振り返る表情が印象的です。

「愛される」ことを知らない女の子

サラ・フォスター

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ナンシーは「愛される」ことを知らない女の子です。パッと見ると、多くの男から纏わりつかれているようですが、実際にはジャック以外は誰も彼女を愛していません。

 具体的に見てみると、

リッチー▶︎ナンシーの性的魅力を弄んでいるだけ。

ボブ▶︎雇い主リッチーへの腹いせにナンシーを利用しただけ。

 ナンシーはモテているようで、本当に彼女を愛している人は誰もいないわけです。こうした中でナンシーは計画の都合上、ジャックの気を引きました。

 

 さて、ナンシーはジャックを愛しているのでしょうか? 彼女の言葉を信じるなら、土壇場になって彼の命を救おうとしたわけですから、「愛していた」と言えそうです。

 

 ちょっと可哀想なのは、ラストで自分の無実を訴える時にナンシーが言う↓このセリフ。

ナンシー:あなただって私を騙したでしょ? リッチーに近づくために私を利用したじゃない。何が目的だったの? 私が目的だったはずはないわ。

 

 これを聞いたジャックは、しばし憐れむようにナンシーを見ています。この時初めてナンシーは自分が愛されていたことに気づいたようですね。

 まだナンシーを疑ったままジャックが去ると、彼女は何か考え込みながら歩き続けます。

 

 ナンシーは多くの男にモテながらも、心から愛してくれる男性に出会ったことはなかったのです。

 ジャックが本当に愛してくれていたことを知って、彼女は自分が逃したものがいかに大きいか、気づいたのではないでしょうか?

 

ゲイの警官をめぐるジャックのお説教

ジャックとナンシー

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ジャックは安全と慎重さの上で行動するタイプ。ナンシーは反対に少し安全を犠牲にしてもスリルを楽しむ面があります。

 その違いがよく現れているのが、映画の中盤でうっかりゲイの警官の家に忍び込んでしまうシーン

 

 ナンシーはさっさと警官の上着を着てしまい、ジャックが脱ぐように言っても拒否。ゲイの警官たちは上着を探し回ります。

 何とか逃げ出した後、ジャックはナンシーにこんこんとお説教します

ジャック:あいつの立場で考えてみろ。僕たちにゲイとバレたんだし、噂が広がったら警官のキャリアはおしまいだ。あの状況で僕らの姿を見られたらどうなると思う? 絶対に殺されるぞ。いざとなったら平気でリスクを冒すやつも多いんだから。

 親が子供を叱る時のような言い方で、とても面白いです。これに返答するナンシーの言い方が叱られた子供の反応にそっくりで、またまた愉快なんですよね。

ナンシー:ちゃんとカミングアウトしてるかもよ? 隠す人ばかりじゃないし。

ジャック:まさか!

 

 余談ですが、このゲイは汚職警官。冒頭でジャックを釈放する時、ちゃっかり彼のハーモニカをくすねています。そのハーモニカを警官の家で偶然見つけ、ジャックは呆れていました。

 

🏝映画が終わった後復縁する可能性もある?🏝

ビッグ・バウンス 映画

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ジャックとナンシーが復縁するかどうかは、【信頼関係を築けるかどうか】にかかっているでしょう。

 気持ちの上では、お互いにまだ愛情を持っているように見えます。

9号室を【恋人】と意識していないのは態度で分かる

f:id:Jane-Knowing:20221109172617j:image

ジャックに言い寄る9号室

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ラストシーンでジャックはナンシーが歩いているのを見て車を停めさせ、ドアを開けたまま彼女と話します。

 最後のカットで車には9号室も乗っていたことが分かりますが、ジャックが9号室と付き合っているなら、これはあり得ないシチュエーションです。

 

 ちょっと現実の我が身に置き換えて想像してみてください。新しい恋人と一緒に乗っている時に、ドアを開け放したまま元彼女と長々と立ち話する気になれますか?

 

 ジャックは恋人を大切にする性格。9号室と付き合っているつもりなら、こんな態度はとらないでしょう。

 

 結論、ジャックはまったく9号室に関心がありません

すぐにUターンしたかもしれない

f:id:Jane-Knowing:20221109173433j:image

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ジャックがあのままナンシーを置いて行ったかどうかは知る由もありません。映画は9号室にじゃれつかれて、ジャックがお愛想笑いするところで終わるからです。

 

 ところでジャックはどこに向かっていたのでしょうか? 国に帰るために空港に向かっていたのではないか、とも考えられます。

 

 ここからは推測。映画が終わってすぐ、ジャックがUターンしてナンシーのところに戻っても私は驚きません。ジャックの心は、間違いなくまだナンシーを想っているからです。最後のジャックの様子で、疑いを解き始めているのも分かります。

 

 

🏝結論:2人の未来は明るい!🏝

f:id:Jane-Knowing:20221109164143j:image

Photo by ©︎Warner Bros Entertainment LLC.

 ナンシーは生い立ちや環境のわりには素直な感情を持ち、「誰かを愛する」ことはできます。

 一方、ジャックは「ナンシーから殺されそうになった」と誤解して距離を置いただけで、本当は彼女の全てを受け入れる心の広さと愛情を持ち合わせています。

 

 ジャックはロビンフッド風の【正義のアウトサイダー】、ナンシーはクールな態度と裏腹に寂しさを抱えた女の子

 ユニークなカップルですが、2人とも心根は誠実。あらためて信頼関係を築いていけば上手くいきそうな気がします。

 

 

・『ビッグ・バウンス』の他の記事

10月の運営報告|あるキッカケで1日だけTwitter流入が爆発増加!

f:id:Jane-Knowing:20221105165204j:image

 

 10月は9月よりはマシな暮らしができました。相変わらず集団ストーカーはいるものの、数は劇的に減りつつありますし、私たちの味方に寝返る者も出てきています。

 

 この1ヶ月の大きな出来事は、「オーウェンと私の結婚を公表したこと」。

 先月半ばまでは、集団ストーカーからの危害を恐れ、公表するかどうか迷っていましたが、思い切ってブログでも発表しました*1

 

 オーウェンとの結婚を目論んでいた女性方、お気の毒ですが諦めてくださいね。

 ストーカーどものせいで、まだ生活が整いません(オーウェン自身も財産を盗られています)が、徐々に日常を取り戻しつつあります。

 

 では、恒例の運営報告に入りましょう。

 

 

🌷10月の運営報告🌷

f:id:Jane-Knowing:20221105165313j:image

 

 最近はスマホの回線を利用してブログを書いているので、アクセス数に自分が入り込んでしまっています。途中、広告ブロッカーで計測を回避していましたが、挙動がおかしくなったので使用を中止しました。

 

 ただ、なるべく自分ではアクセスしないようにしているため、大きな差はないと思います。

 

 また、Googleアナリティクスの旧バージョンが徐々に機能しなくなってきているので、今月からはグラフのスクショは廃止します。

記事数

 リライトを含めて5記事(運営報告を除く)。そのうち1つは【はてなのお題】で書いて、意外に好評でした。

PV数

 3200PV。過去最高記録です。

 理由はTwitter。あるトレンドのツイートに私が反論した時、思いがけずそのリプがバズを起こして、プロフィールへの流入が増え、結果的に固ツイに貼っていた記事が407PVも読まれました。

 

 思いがけず、オーウェンと結婚したことを公表した記事が爆発的に読まれることになりました。

↓当日のアナリティクスです。

f:id:Jane-Knowing:20221105114556j:image

 

 固ツイの記事から他の記事に流入してくださった方も多く、ブログ始めて1年8か月で初めて1日で699PVを記録しました(過去最高は200PV台)。

 

 流入バランスは【検索流入】が最も多く、続いて【Social】。

 Google Search Consoleでチェックすると、流入記事が少しずつ増えてきていて、とても嬉しいです。

ユーザー数

 合計1947ユーザー(自分を除外)。66ユーザーがリピーターでした。

 地域はいつもどおりインターナショナル。10月の訪問元は、合計25か国でした。

収益

 アドセンスも一定の水準を保っています。うまい棒(旧価格)に換算して48本分

 

🌷最も読まれた記事10選🌷

 今度は順位がいつもとちょっと違いました。トップページやカテゴリページ、運営報告記事は対象外としています。

1位:「オーウェンはもう結婚した!」

 さっきから何度も話題にしている、オーウェンと私が結婚したことを公表した記事。10月27日にTwitterからの流入が激増し、1日でPVがどんどん伸びました。

2位:「オーウェンも集団ストーカーの被害者?!」

 「集団ストーカー」のキーワードで、どんどん流入があります。

3位:「遺伝の法則を無視してねつ造した赤ちゃん」

 恒例です。相変わらずPinterestのピンが伸び続けているようです。

4位:「オーウェンの鼻は殴られて骨折!」

 これは検索で依然として強いです。

5位:「リーアム・ニーソンの魅力」

 オーウェンとの結婚を公表する直前、母とリーアムの結婚を書き加えました。この記事、検索でかなり需要があるみたいで嬉しいかぎり!

6位:「ネクタイがドアの取っ手にかかっていたら引き返すべし」

 いつも通り。リライトしないといけないのですが、まだ手付かず…。しばらく待ってもらうことになりそうです。

7位:「『アルマゲドン』の魅力的なオスカー」

 4か月連続ランクイン。

8位:「『ビッグ・バウンス』のアイロニー溢れるストーリー」

 最新記事です。『ビッグ・バウンス』の面白さは私自身も最近認識したのですが、レビューを見るとあまりにコテンパンなので、腹が立って記事に取り上げました。

 現在、この続きの記事も書いているので、お楽しみに!

9位:「シェリル・クロウは口が2つ?!」

 またランクインしました。

10位:「自殺未遂ではなかった! オーウェンがヴィンス・ヴォーンに怒った理由」

 最近、検索から流入が増えている記事です。何のキーワードで流れてきているのか、今ひとつはっきりしませんが…。ともあれ、オーウェンが自殺未遂ではなかったことを知ってもらえるのは大歓迎です。

 

🌷11月の目標🌷

f:id:Jane-Knowing:20221105171114j:image

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 現実生活では、引き続き周囲に警戒しながら身を守るのが先決。そうしながらTwitterなどで怪しい言動のアカウントを炙り出し、捜査官たちと連絡を取り合う作業を続けるつもりです。

 

 合間には、もちろんブログのリライトをしたり、新記事をアップしたりもしますよ。

 

 今月もどうかJaneをよろしく!

*1:9月の運営報告時点では公表を迷っていたため、「結婚を邪魔される」という表現を使っていました。現在は該当記事も「新婚生活を邪魔される」と訂正しております。

失笑確実! オーウェンを騙したヴァルーニーの偽装写真集

Lyla Wilson

 

 2018年にメディアが異常なほどオーウェンを叩いた、「オーウェンの娘」事件。

 この経緯が矛盾だらけで、ヴァルーニー(女の子の母親)の主張がまったく信用できないことは、↓こちらの記事にまとめています。

 

 さて、今度はあの女の子の存在そのものに疑問を投げかけて行きますよ

 

この記事で分かること

☑ オーウェンはそもそもDNA鑑定を申し出ていない

☑ ヴァルーニーのInstagramは合成写真だらけ

☑ 例によって遺伝の法則を無視したデマ

☑ ヴァルーニーは娘の誕生日を2年連続で間違えている

 

🔍オーウェンはDNA鑑定など申し出なかった🔍

f:id:Jane-Knowing:20210418162156j:plain

Photo by LIONSGATE

 遺伝・オーウェンの性格・マスコミの反応から見て、ヴァルーニーが嘘をついたのは間違いありません。

 では、最初から交際していないのであれば、なぜオーウェンはDNA鑑定を申し出たのでしょう?

 

 答えはバカバカしいほどカンタン。オーウェンはDNA鑑定なんか申し出なかったんです!

 

 これなら辻褄が合います。オーウェンが関係ない女性にあんな事を言うわけがありません。

 

 事件から枝葉を取って残るのは、ヴァルーニーが勝手に虚偽を申し立てて、養育費を騙し取ろうとした事実だけ。

🔍インスタグラムに並ぶ偽画像🔍

 母親を名乗るヴァルーニーがいかに嘘つきか、Instagramの投稿を見れば一目でわかります。
 
 数枚の画像を見てください。説明のため、画像に番号を振ります。
 
 
 
 
 この赤ちゃん、肌の色と顔がコロコロ変わりますね。いくら成長すると言っても、顔が違いすぎるのでは?
 遺伝学の知識が欠落しているのも、ロバート・フォードの時と同じですね。
➡︎関連記事
 
 でも、話はこれでは終わりません。
 
『ロキ』『ブリス』の記事をご覧になった方なら、イヤな予感がなさっているでしょうね。その予感は当たり。これから3枚の写真のおかしな点を列挙していきますよ。

1.手がねじれている

f:id:Jane-Knowing:20210612173745j:plain

 

「私の小さなプリンセスが生まれたのよ!」(←写真につけられたヴァルーニーのコメント)はいいけど、この赤ちゃん、合成してますよね?

 手の組み方がおかしいし、左の肩はどこに行ったんですか? 赤ちゃんをくるんでいる布団もどこか違和感があります。

2.お風呂上がりのおばさん、バギーでお散歩!

 f:id:Jane-Knowing:20210612003356j:plain

 

 このターバンはいったい何のつもりでしょう? 頭にタオルを巻いたお風呂上がりのおばさんよろしくの格好に見えませんか?

 この写真の奇妙な部分をピックアップすると…

・シートベルトが途切れて、首に回しただけになっている。

・首に妙なチェーンがかかっている。

・赤ちゃんにしては足が大きすぎる。

・左上に場違いなものが映りこんでいる。

 

 首のチェーンはドレスの一部かもしれませんが、他の点はどう見ても変です!

3.人形と合成した?

f:id:Jane-Knowing:20210611225635j:plain

 

 髪の毛を見てください。植毛に見えませんか? 額もまるで人形の肌みたい。花輪で不自然さを誤魔化しているようですね。

 

 そもそもライラ・ウィルソン(とされている)の写真の大半は、いつも何か頭を隠しているけど、これはいったいなぜ?

4.夏と冬が同時に映り込んだ?!

f:id:Jane-Knowing:20210612215443j:plain

 

 多すぎるので、写真自体にもできるだけ説明を盛り込んでおきました。

 

 クマの顔に入り込んでいる四角い物体は何でしょう? スマートフォンの影? いえいえ、影ならクマの目が隠れるはずはありません。クマのあごには手術した後のような傷跡までありますね。おまけに、あろうことか、

 

背景は夏と冬が混ざっています!

 

 これはもう笑えない冗談ですね! まだまだあります。をスライドして⬇️次の写真を出してみてください。

 

f:id:Jane-Knowing:20210612175214j:plain

 

 一見同じクマですが、鼻の部分がちょっと違うのでは? まあ、それ自体はどうってことはないのでしょうけど、でも・・・。

 

 どうでしょう? 顔はコロコロ変わるし、画像はちょっと見ただけでもつぎはぎだらけ! 

 
結論は・・・ライラ・ウィルソンなんて存在しない!!!

🔍なぜ何度も子供の噂をでっち上げられるのか?🔍

f:id:Jane-Knowing:20221103141524j:image

Photo by ©︎Bold Films Entertiment.LLC

 ジェイド、カロリーネ、ヴァルーニー・・・。これで一般的に彼の子供とされている子はすべて嘘だったと分かりましたね。

 

 でも、どうしてオーウェンは何度もこんな作り話を流されるのでしょう? さんざん調べてみましたが、どうも原因は⬇️このインタビューにありそうです。

 

 

 これは『クーデター』のプレミアでのインタビュー。

 ここでオーウェンは「僕も子供が生まれた時は」と発言。このくだりは途中で主語が入れ替わり、実に曖昧な言い方になってしまっています。おそらく、ルークの子供を育てていることが口から出そうになって、ごまかしたのでしょう。ルークは自分に子供がいることを隠したがっていましたから。

 

 オーウェンは、ルークの子供が生まれた時から面倒をみていますし、「僕の子供」と呼んでも不思議はありません。しかし、偽情報を流す犯人たちに恰好の材料になったのは否めません。

 

 それとも…このインタビュー自体、ちょっと加工してあるのかしら…。語順がおかしいのは、音声を差し替えたからかも…。

オーウェンを非難するのは不当!

 ヴァルーニーのインスタグラムでは、彼女に同情するコメントが数多く寄せられています。

「こんな可愛い子を見捨てるなんて信じられない!」、「オーウェンって好きな俳優だったけど、こんなことするなんてサイテー! もう嫌いになったよ」etc・・・。

 

 どれもオーウェンを強く非難するものばかりですが、彼らはなぜヴァルーニーを頭から信じているのでしょう?

 

 DNA鑑定がどうこう言う前に、これだけ写真におかしなところがあるのに気づかないんでしょうか? それとも書いているのは陰謀に加担している人たち?

 

 声を大にして言います。

 

オーウェンは破廉恥な女に騙されたのであり、自分と何の関係もない子供の面倒をみないからといって、非難されるいわれはありません!!!

 

 非難するなら、嘘つきのヴァルーニーに矛先を向けてほしいですね。

 この女の正体が何なのか、それ自体も不明ですが…。彼女の写真そのものがディープフェイクにも見えますしね。

 

 結局、このDNA問題も⬇️この事件と繋がっているのではないでしょうか?

 

ヴァルーニー、娘の誕生日を2年続けて間違える!

 彼女のInstagramには性懲りもなく、娘の誕生日の画像が流れていました。

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Varunie(@varunie)がシェアした投稿

 

 ところで彼女、2年連続で娘の誕生日を間違えています

 

 さっき①の画像のインスタを見てください。プリンセスがどうのこうの言うキャプションには「10月9日」と書いてありますよね?

 しかし、去年と今年はどちらも10月10日に「ハッピーバースデー、ライラ!」

 

 自分の娘の誕生日も覚えていられないとは呆れました。ますますヴァルーニーの嘘がバレましたね。

 今年の投稿もあちこち加工してあるのは、言わずもがな。

🔍ヴァルーニーが嘘をついている根拠まとめ🔍

 皆さんもじっくりと写真をご覧になれば、それだけでもヴァルーニーの嘘はお分かりになるでしょう。

☑️ Instagramにアップされた写真はどれも加工だらけ。

☑️ まだ生まれて4年なのに、2年連続で誕生日を間違える。

☑️ 遺伝の法則を知らないから、ライラをオーウェンの遺伝子ででっち上げている。

 今年の誕生日の投稿に、私は「なぜ、この子は肌が白いの? あなたとオーウェンの子なら白いはずはないわよ。遺伝学を知らないの?」とコメントを入れておきました。下手な英語ですけど、意味は分かるはず。

 

 ヴァルーニーにしろ、ジェイドにしろ、悪巧みをするわりに頭が悪すぎますね。自然の法則をちゃんと確認せずに嘘をつくから隙がありすぎます

凝縮された面白さ!『ビッグ・バウンス』のアイロニー溢れるストーリー

ビッグ・バウンス ネタバレ

 

 引き継ぎ『ビッグ・バウンス』の話題です。

 なぜか異常なほど貶されていますが、実際にはかなり面白い映画。キャストも豪華、舞台はあっけらかんと明るいハワイなので、意地悪な心は捨てて、思いきり楽しみましょう。

The Big Bounce

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

作品情報

・公開:2004年

・ジャンル:コメディ

・時間:81分

・出演:オーウェン・ウィルソン、サラ・フォスター、モーガン・フリーマン、チャーリー・シーン他

 

 前回の記事で書いたように、日本人は本作のストーリーについていけないようです。日本語で書かれた否定的なレビューの大半は「物語が理解できない」せいでした。

➡︎関連記事

 

 そこで、この記事ではストーリー整理を行いますね。

 

🏝キャラクターの心理を探る🏝

 主人公ジャックを除く全員が互いを騙し合い、ラストに観客をびっくりさせる『ビッグ・バウンス』。ストーリーを整理するためには、キャラクターの心理を解明するほうが早いです。

 

ジャックは現代版ロビンフッド?

オーウェン・ウィルソン ジャック

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 まずは主人公のジャック。彼は泥棒ですが、利己的な泥棒ではありません。基本的には自分でしっかり働いています。

 

 ジャックが盗むのは、必ず他人のため。本作で強盗を働くのは、

❶悪友フランクに泣きつかれた時。

❷リッチーの賄賂金を押収するため。

の2回*1

 

 フランクの時は盗みを強制されたあげく、取り分はすべて取られてしまう有り様。

 リッチーの賄賂金を押収することは、現地人とウォルター判事のためになることで、やはり他人の利害が絡んでいます。

 

 ジャックはむしろ、ロビン・フッドの現代版のような性格。映画が始まって早々、彼はハワイの現地人を庇い、工場現場の監督とトラブルになります。

ジャック:「バカ黒んぼ」なんて言っちゃいけないよ! 時代錯誤もいいとこだ!

 この発言でジャックはクビにされます。しかし、現地人たちからは絶大な支持を得て、彼が姿を現しただけで拍手喝采が起きる人気者になります。

 劇中何度もジャックに付き纏い、ラストでは同じ車に乗り込んでいる「9号室」と名乗る女も恐らくは現地人。ジャックがハワイ民族を守ったことに感激して、想いを寄せたのかもしれません。

殺人計画の全貌

モーガン・フリーマン ビッグバウンス

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 強盗計画と思っていたら、ラスト近くになって急にリッチーの死体が転がってきて、観客はびっくりしますよね。この後、リッチーの妻アリソンと判事のウォルターが隠蔽のためにあれこれ議論して、コミカルな犯罪の会話が続きます。

 

 彼らの会話と、後でナンシーがジャックに説明するシーンで事件は分かりすぎるほど理解できる…はず。

 しかし、あいにく日本人は丁寧すぎる描写でも理解できないらしいので、この場を借りて悪人たちの【殺人計画】を整理しておきましょう。

悪事の真相

❶治安判事ウォルターとアリソンは愛人関係。

❷ナンシーが目撃して脅迫しようとしたところを2人は口止めした。

❸ウォルターがアリソンの夫リッチーを殺害する計画を立てる。

❹強盗がリッチーを殺したように装うため、強盗役にジャックを選び、リッチーの家に誘い込む。

❺アリソンは夫に睡眠薬を飲ませて眠らせておき、ジャックが現れたところで射殺。その後バットでリッチーを殴り殺し、「強盗がリッチーを殺し、アリソンが正当防衛で強盗を射殺した」ように装うつもりだった。

 しかし本編をご覧のとおり、彼らの計画は大失敗します。

ジャックが命拾いしたのは勘のおかげ

Owen Wilson Big Bounce

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

「ジャックは勘がいいんだ」。オーウェンはインタビューで語っていますが、ジャックが殺されずに済んだのは、まさに勘の良さと慎重だったおかげ。

 

 ジャックは室内にアリソンの姿を見て、家に踏み込むのを留まりました。しかし、一緒に来たフランク(いつもジャックからお金を搾り取る悪友)は軽率にも敷居を跨ぎ、アリソンから撃たれます。

 

 個人的には、この展開が大好き。さんざんジャックを利用し、お金を巻き上げてきたフランクが間違って撃たれるというのは因果応報。ブラックユーモアですが、実に痛快です。

 アリソンが人違いしたために計画が狂い、ウォルターと2人でオロオロするのも面白いですね。

ナンシーを信じるべきか否か?

サラ・フォスター ナンシー

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 ナンシーの役割は、ジャックがタイミングよく戸口に現れるように仕組むことでした。

 ジャックはフランクが撃たれたのを見て、計画をすべて見抜き、「僕をハメようとしたな」とナンシーに詰め寄りました。

 

 一方ナンシーは最後まで何度も(殺人現場にいたのは)ジャックの命を助けたかったから」と必死に訴えます。

 さて、ナンシーは嘘をついているのか、真実を述べているのか。

 

 嘘をつく人は言うたびに内容が変わります。しかし、ナンシーは最後の最後まで話は一貫しています

ナンシー:殺すつもりの相手に金庫の暗証番号なんて渡さないわ。そうでしょう?

 この発言が論理的かどうかはともかく、彼女は本当のことを言っているように感じます。

 確かに画面上でも、ジャックが殺されるのを防ごうとした様子は見られたし、ジャックが生きていると分かった時の喜びも本物でしょう。

 

 ジャック自身も最後に独りごとを言います。

ジャック:ウォルターが言っていた。「物事はたまに見た通りのこともある。ちょっとした運を喜べ」。

 

🏝理屈抜きにアイロニーを楽しもう!🏝

ビッグ・バウンス 2004

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 ハワイの明るい海と太陽の中で、バカンス風に進む物語。それだけに、ラスト近くにいきなりリッチーの死体が階段を転がってくるのは観客をびっくりさせます。

 

 しかし、本作で殺されるのはクズのような人間2人だけ。リッチーはお金のためなら他人を踏みにじるのも厭わない強欲な男だし、フランクはジャックを蝕む害虫のような人物。

 

 では、彼らを殺したアリソンとウォルターは?

 

 もちろん、彼らもクズです。さっさと死体を始末して責任をナンシー1人に被せ、ラストでは悠々とクルーズ船でバカンスを楽しんでいます。

 でも私は彼らが無事で済むとは思いません。あの2人は急に変な海に迷い込んで、遭難しそうな気が…。まあ、私の勝手な想像は置いておきましょう。

 

 同情や悲哀を呼ばずに徹底的なアイロニーでラストを彩っているのが、この映画の面白いところ

 ぜひ、あなたも本作の痛烈なユーモアを味わってみてください。

 

 

・『ビッグ・バウンス』の他の記事

*1:途中でナンシーにせがまれて車を盗んでみせるシーンはありますが、これは返す前提だったようなので、ここには含めていません。

『ビッグ・バウンス』は過小評価されている? 配信で観られるのはどこ?

ビッグ・バウンス 評価

 

 ブログを始めて1年8か月。オーウェンらしさが最大限に発揮された映画を優先的に取り上げ、気づけば18作品を記事にしていました。

 最近は新記事よりリライトが多めですが、1か月ぶりに「まだ解説していない映画」を取り上げますね。

 

 本日からのテーマは…『ビッグ・バウンス』

The Big Bounce

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

作品情報

・公開:2004年

・ジャンル:コメディ

・時間:81分

・出演:オーウェン・ウィルソン、サラ・フォスター、モーガン・フリーマン、チャーリー・シーン他

 

 この映画、非常に評判が悪いんですよね…。映画評論サイトでもTwitterでも、とにかくコテンパンに貶されています。

 私自身も特に高く評価しているわけではなく、つい1か月半前には↓こんなツイートをしました。

 

 しかし、「ストーリーもまるで中身がなくて、オーウェンらしさが発揮できる隙もない」と書いたのは我ながら的外れだったと後悔しています。

 コメディタッチで軽やかながら、人間の在り方をかなり痛烈に描いた、なかなか興味深い作品だと気づいたのです。

 少なくとも、『ミッドナイト・イン・パリ』よりはずっと中身のある映画です。

➡︎関連記事

 

『ビッグ・バウンス』に関しても書きたいことはいろいろあります。今回はまず、

・あらすじ

・どこで観ることができるか?

・一般的な作品評価

について、まとめます。

 

 

 

🏝あらすじと登場人物🏝

ビッグ・バウンス

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 次回からはストーリー考察をしていきますが、ここでは重要な核心には触れずにご紹介しますね。

あらすじ

 常夏のハワイ。成金富豪のリッチーはリゾートホテルを建てようとして、原住民たちの怒りを買っている。貧しい流れ者のジャックが原住民を庇って建設工事員とトラブルになり、ジャックは逮捕されてしまう。

 

 釈放されたジャックは、リッチーのそばにいるブロンド美女と目が合う。ケチなごろつきのフランクはジャックに金をせびり、無理やり盗みを働かせる。フランクがジャックに集るのはいつものことだった。

 

 テラスでジャックがビールを飲んでいると、ハワイの治安判事ウォルターから仕事の話を持ちかけられる。ウォルターが経営する現地のバンガローで雑用しないか、というのだ。バンガローはかなり繁栄していたため、ウォルターはリッチーのホテルが建つことを不満に思っていた。

 

 ジャックはバンガローで働き始め、また例のブロンド美女を見かけて気になり始める。彼女の名はナンシー。リッチーの愛人だった。ウォルターによれば、バカにならない女詐欺師らしい。

 

 しかし、ジャックはナンシーに会いに行き、意気投合する。ナンシーは、「リッチーの不正な賄賂金を盗んで、ホテルを建てられないようにしない?」と、ジャックに強盗計画を持ちかける。

 ジャックは計画に乗るが、周囲の人間関係がどこかおかしいことに気づく…。

登場人物(キャスト)

 かなり登場人物は多いですが、ここでは特に目立つ5人だけを。

ジャック(オーウェン・ウィルソン)

オーウェン・ウィルソン ビッグ・バウンス

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 若い流れ者。盗みや詐欺の前科があるが、心根は優しく、意外に正義感もある。

ナンシー(サラ・フォスター)

サラ・フォスター

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 成金富豪リッチーの愛人。女詐欺師の噂がある。

ウォルター(モーガン・フリーマン)

モーガン・フリーマン

 ハワイの治安判事。現地に大規模なバンガローを持っているため、リッチーのホテルが建つことが不満。

ボブ(チャーリー・シーン)

チャーリー・シーン

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 リッチーの部下。空威張りする頼りない男。

フランク(グレゴリー・スパーレダー)

f:id:Jane-Knowing:20221017114442j:image

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 ケチなごろつき。いつも何か口実を設けてはジャックからお金を搾り取ろうとする。

 

🏝『ビッグ・バウンス』を配信しているのはどこ?🏝

 現在、『ビッグ・バウンス』を配信しているサービスはU-NEXTのみです(2022年10月時点)。

 


 

 でも、メイキングやインタビューも楽しむならDVDをおすすめします。

 

🏝なぜ異常に低評価なのか🏝

ビッグ・バウンス 評価

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 レビューを見てみると、本作の評価はコテンパン! 中でも日本人は口汚く罵っています。欧米人はまだマシな評価する人も多く、Amazonレビューの総合評価は☆4.2。高評価はたいてい欧米人です。

日本人は「ストーリーが理解できない」?

 日本人は近年どんどん読解力や理解力が落ちています*1。『ビッグ・バウンス』を貶すのは、理解力の低下と関係があるのかもしれません。

 こう言うのは、否定的レビューの大半が「理解できない」の理由で占められていたからです。

 1つ引用しましょう。

詐欺師の物語。

モーフリが出てたから見たけど…
ストーリーは微妙。
というか薄い。

というか、ラストの展開が早すぎて
着いていけなかった。

それまでは何だったの?

(Filmarksより)

 

 この手のレビューが目白押し! こういうのを読むと、「理解力がそうとう悪いか、まともに観ないで書いているのでは?」と疑いたくなります。

 ストーリーは登場人物の口を通して、完璧すぎるまでに語られています。私だって「内容が薄っぺら」とは感じたけど、ちゃんと物語は理解できます。

 

 この映画の物語が難しいなら、大半の映画はまともに観れていないだろうと思いますね。

 辛辣で悪いけど、低脳レビューの多さに呆れました。

外国での評価は五分五分

 この映画の評価は欧米でもあまり高くはありませんが、理由は日本人とは違います。欧米人には「物語が理解できない」という低脳なレビューは見当たりませんでした。

 欧米人の批判は、「クライムコメディと銘打っているのに、それらしくない」ところに向けられています。

 

 しかし、素直に「面白かった!」と評価する人も多く、評価は中位です。

 バランスを取るため、好意的なレビューを1つお見せしましょう。

これの何が悪いのか分かりません。コテンパンに貶すレビューも多いですが、鵜呑みにするのは危険ですよ。確かにアカデミー級の映画とは程遠いけど、主演はオーウェン・ウィルソン! それだけでも観る価値ありです。充分に面白い映画でしたよ。コメディ好きなら、観ないのはもったいないですね。

(iMDbの英語レビューを翻訳 )

 

🏝世の悪人にとっては本作の痛烈なアイロニーが怖い?🏝

f:id:Jane-Knowing:20221017122410j:image

Photo by ©︎Warner Bros.LLC

 明るい常夏のハワイで進むテンポのいいストーリー。しかし、この映画の放つアイロニーの毒はなかなか強烈です。

 

 警官の汚職、成金男の賄賂、正当な権利の侵害、嘘ばかり書き連ねた訴状…。こうした不正を軽いタッチでどんどん画面上に見せつけていきます。

 出てくる登場人物の心の汚さが時間を追うごとに浮き彫りになり、ついには一見ケチな泥棒に見えるジャックが最も良心的であるのが判明する有様

 

 人間は痛いところを突かれると反撃に出る習性があります。極度に口汚く『ビッグ・バウンス』を罵る人たちは「すねに傷を持っている」のかもしれません…。この映画では公的機関や有力者の不正が容赦なく描かれますから。

 

 

・『ビッグ・バウンス』の他の記事

オーウェン・ウィルソンはすでに結婚している? マスコミが隠蔽している現在の状況

オーウェン・ウィルソン 妻

 

 何度も書いてきたように、オーウェンはこれまで多くのフェイクニュースを流され、

・付き合ってもいない女と写真を合成される。

・出演していない映画をディープフェイクでねつ造される。

という被害に遭ってきました。

 

 これらについては、当ブログで『オーウェンに関するデマ』や『ニセ映画』のカテゴリで取り上げ、断固としてデマを批判しました。

オーウェン・ウィルソン

Photo by ©︎AKM Images / GSI Media

 ところで、去年からなぜか「オーウェン・ウィルソン 結婚」のキーワードが急上昇しています。しかし、出てくる記事はマスコミやネットニュースの嘘を転用しただけの真っ赤な嘘ばかり。

 未だにフェイクニュースを広めようとする輩には、本当に腹が立ちます!

 

「オーウェンが現在結婚しているかどうか?」については、当ブログでも取り上げたことはありません。本当はもっと早く書くべきだったかもしれませんが…。

 

💍オーウェンはもう結婚している💍

f:id:Jane-Knowing:20221013214207j:image

 結論を先に言うと、オーウェンは現在すでに結婚しています。相手は…

 オーウェンが私を選んでくれたなんて、とても幸せです!

 

 もっとも、現在は私もオーウェンも【オーウェンとの結婚を狙うストーカー女連中】から嫌がらせを受けていますから、まだきちんと腰を落ち着けた生活ができていませんが…。

出会いは助け合いから

 オーウェンは2020年に私の母に危険を知らせてくれ、その後彼が瀕死の状態で閉じ込められている場所を私が発見。その後、私が殺されそうになった時に救ってくれたのはオーウェン…と、私たちの関係は助け合いから始まりました

 

 この4年間のオーウェンの状況については↓これらの記事に書いています。

日常を取り戻すべく奮闘中

 さっきも書いたように、集団ストーカー犯人から財産を盗まれたせいで、現在はまだ生活が落ち着いていません。今は私たち2人とも、犯人たちを一網打尽にするべく手分けして調査しながら、当座の生活をどうにか凌いでいる状態です。

 

 同じことは母とリーアム(=リーアム・ニーソン)にも言えます。

💍オーウェンの恋人に関する報道は大半がデマ!💍

f:id:Jane-Knowing:20221013234209j:image

Photo by © METACRITIC.LLC

 

 オーウェンの恋人として報道された女性たちは過去に何人かいましたが、ほとんどが事実無根

シェリル・クロウ

 オーウェンとのツーショットが出回っていますが、実体は継ぎ接ぎだらけの合成写真です。

ケイト・ハドソン

 オーウェンの過去の恋人としてはいちばん有名ですが、実はケイトが一方的にオーウェンを追いかけ回しただけです。

ジェイド、カロリーネ、ヴァルーニー

 これらもフェイクニュース。子供も生まれていません。

 ここまでくると、もうウンザリします。デマを流す連中には遺伝学をしっかり学んで出直してきてほしいものですね!

💍まとめ💍

f:id:Jane-Knowing:20221013231239j:image

Photo by ©︎Bold Films LLC.

  オーウェンの結婚や過去の交際をまとめると、

・オーウェンは現在、私と結婚している。

・過去に報道されたオーウェンの交際は大半がデマ。

・オーウェンの3人の子どもは存在しない。

 

 現在オーウェンとの結婚を画作している女がこの記事を読んでいるなら、はっきり申し上げます、「オーウェンは既婚者ですから、変な下心で近づくのはやめてください」。

 オーウェンはしつこい女たちから次々と言い寄られて激怒していますから…。

 

 

映画『幸せの始まりは』マティーを巡る撮影エピソード

幸せの始まりは ネタバレ

 

『幸せの始まりは』の明るくて優しいマティー。この役の魅力はすでに2回にわたって記事に取り上げました。

➡️関連記事

 

f:id:Jane-Knowing:20220922141730j:image

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

作品情報

・公開:2011年

・ジャンル:コメディ、ロマンス

・時間:121分

・出演:リース・ウィザースプーン、ポール・ラッド、オーウェン・ウィルソン、ジャック・ニコルソン他

 今回もテーマはマティー。しかし、これまでの2回とは異なり、製作裏話に重点を置いてお話ししていきます。

 この映画を知らなくても気軽な読める内容なので、ぜひ最後までどうぞ。

 

🌷オーウェンはマティーをどう演じたか🌷

 マティーが脚本の設定と違って、少しもプレイボーイに見えないのは、これまでに書いてきたとおり。

 では、オーウェン本人はこの役をどう捉えていたのでしょうか?

明るい性格を演じるのはプレッシャーだった?

f:id:Jane-Knowing:20210601215441j:plain

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

「演じるのは楽しかった?」と、監督に問われて、オーウェンは

「もちろん。でも、いつも陽気で明るい性格を演じるのはプレッシャーでもあったよ」

と、答えていました。

 

 ブルックスが脚本で描いたマティーは陽気で能天気なプレイボーイ。およそオーウェンの対極にあるイメージですね。

 

「あれ? オーウェンって陽気なプレイボーイ兄ちゃんでしょ?」そうおっしゃるということは、初めてこのブログに来てくださった方ですね? いいえ、オーウェンはとても真面目な男性ですよ

 私が言うだけでは疑うのでしたら、ブルックス監督の↓この言葉を読んでください。

ブルックス監督:きみとは正反対の役をよく演じてくれたね。

 監督はあくまでもマティーを「能天気なプレイボーイ」として描きました。その彼が「マティーとオーウェンは正反対の性格」と言ったのであれば…、もうお分かりですね? 

 

 オーウェン=プレイボーイの図式が頭から離れていない方でも、これを聞けば、納得せざる得ないと思います。

最初のシーンは何度も撮り直した

f:id:Jane-Knowing:20210601214042j:plain

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

 マティーが最初に登場するシーン。ファンへのサインと写真撮影を済ませたマティーはリサ(リース・ウィザースプーン)を抱き上げて自分のマンションに連れていきます。

 

 いかにも明るくリサを誘うこの場面、実はオーウェンはNGシーンを連発。陽気に演じようとすればするほど、オーウェンがコチコチになってしまったせいです。

 

 監督はオーウェンに暗示(?)をかけながら、どうにか撮り終えましたが、こういう底抜けに陽気なシーンはオーウェンにとってちょっと難しかったのでしょうね…。

マティーの人物像はオーウェンらしく変化

f:id:Jane-Knowing:20210601233455j:plain

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

 オーウェンはマティーという役柄にちょっと批判的。

オーウェン:何でも点数を稼ごうとする男なんだ。『ほら、見て! 僕はこれができるんだよ。1ポイントちょうだい!』って、いつもこの調子。リサが競争しようとけしかけたりしたら、たぶん彼はすぐ走り出すと思うよ。(中略)どうしても凹まない男でうらやましいよね。

 オーウェンとは似ても似つかない人物として描かれたマティー。生真面目で真剣な人生観を持つオーウェンが眉をひそめるのは当然かもしれません。

 

 でも実際には、オーウェンが演じることでマティーのプレイボーイの気配はすっかり消えています。極端に能天気にも見えません。

➡︎関連記事

 

 即興性に優れたオーウェンは、『マーリー』『ミッドナイト・イン・パリ』などの数作品を除けば、どんな役でも自分の個性を活かして魅力的に変えてしまいますね。

 

 オーウェン自身、マティーの能天気ぶりに呆れながらも、どこかこの役に愛着も持っているようです。

オーウェン:何人もの記者と話して分かったことだけど、みんなマティーを嫌味に感じてないみたいなんだ。たぶん、彼がいつも率直だからだと思うな。(中略)マティーは自分でも成長しなくちゃいけないとは思ってるんだよ。

 

 結局マティーはオーウェンの色に染め上げられ、とても愛らしく魅力的な役になりました。

🌷製作をめぐるあれこれ🌷

 この項目では、ちょっと雑多に舞台裏エピソードをご紹介しましょう。

もともとマティーは最初のシーンのみに登場する予定だった

オーウェン・ウィルソン 幸せの始まりは

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

 当初の予定では、マティーはほんの冒頭しか登場しないはずでした。でも、ブルックス監督は脚本を書いているうちにマティーに愛着を持ち、出番をかなり増やしたのです。

 これは個人的な意見ですが、マティーの出番が最初のシーンだけだったら、きっと退屈したでしょうね…。

野球選手にも関わらず野球シーンはなし

 マティーはメジャーリーガーの設定ですが、野球のシーンは1つもなく、ユニフォームを着ているシーンとウォーミングアップをしているシーンがあるだけです。

監督:マティーが野球選手というのはどうも空想じみている。

 確かにオーウェンはインテリ派ですから、野球はまるで似合いません

 

 こう言うと監督に失礼ですが、この映画にスポーツは本当に必要だったのでしょうか? ヒロインのリサもスポーツシーンはほとんどないし、ファッションデザイナー(→リサ)と建築デザイナー(→マティー)のカップルに設定しても話は成り立つでしょう。

「こんなシーン、なかったよね?」自撮りシーンの謎

f:id:Jane-Knowing:20210601222546j:plain

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

 リサと喧嘩したマティーが電話に出ない彼女に何時間も電話しつづけ、しまいには自分の悲しんでいる表情を写真に撮って、メールで送るシーン。

 

さて、この場面には奇妙な裏事情があります。音声解説時にこの場面に差し掛かると、オーウェンはびっくり仰天!

オーウェン:こんなシーン、あった?

ブルックス監督:他の撮影の合間に撮ったんだよ。

オーウェン:脚本にはなかったよね?

ブルックス監督:あったよ。

オーウェン:どうしても思い出せない・・・。

 オーウェンが中でも驚いたのは、自撮り写真をメールする部分。

オーウェン:今、何をしたの?!!

ブルックス監督:「僕の顔を見れば悲しみの深さが分かる」と言って、自分の顔を写したのさ。

オーウェン:顔を写して・・・、相手に送るの?! 自分の顔を?

 自分の顔写真を人に送ったりするのは、控えめなオーウェンがとても嫌がる行為。かわいそうに、このシーンを知ったオーウェンは絶句してしまいました。

 確かに、セリフに自撮りを意味する言葉はありませんから、オーウェンはてっきり鏡代わりに携帯電話を掲げただけだと思っていたのかも・・・。

 よほど不思議だったらしく、オーウェンは繰り返し「元の脚本にはなかったよね?」と、聞いていました。

 これはどうしたことでしょう? 普通は、映画に出演した俳優が自分のシーンを覚えていないなどあり得ません

 

 この部分の撮影に関して、ブルックス監督は明らかに嘘をついています。

オーウェンが必死に問い詰めた時→「もともと脚本にあった」と回答。

他のスタッフと歓談している時→「後から思いついて挿入した」と語る。

 ブルックス監督は、オーウェンが嫌がる事を懸念して、何かうまく騙して撮影したのでは・・・???

 

 ちなみに、リサに「きみが出て行った後、僕はランプを叩き壊した」と読み上げる時に映るメモはオーウェンの筆跡です。しかし、予告編に出てくるメモは本編と別物。監督によれば、メモは何枚か用意してあったようです。

腕時計は【婚約の予約】を意味する 

f:id:Jane-Knowing:20210601224817j:image
Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

 リサの誕生日、マティーはダイヤの腕時計をプレゼントします。ここは作中、最高に明るくてロマンティックなシーン。

マティー:これは婚約の予約。僕の父は母に時計を贈った7年後に婚約したんだ。

 製作者たちの解説によれば、この風習は実際に過去の歴史にあったのだそう。「一緒に時を共有する」という意味でしょうか。

 マティーのロマンティックな性質が垣間見え、アンティークなものを好むオーウェンにとても似合うシーンに出来上がっています。

 

 ただ、マティーが包装紙を破ってしまうのには違和感があります。後でジョージ(ポール・ラッド)がゆっくり待つことと対比させているのですが、ジョージは全体にせっかちなイメージですから、全くのあべこべです!

 おまけに、ジョージのあのプレゼント! あれはいくら何でも論外でしょう。物語がついていようとなかろうと、古ぼけた粘土なんてケチくさいと思いません?

「飾りのついたバスローブ」はオーウェンのアドリブ?

 リサから時計を返されてしまう最後のシーンで、マティーは

「本当は飾りのついたバスローブにするつもりだったんだ。でも、時計に舞い上がって・・・。情熱ゆえの過ちさ」

と、不安げに言いますが、これはオーウェンのアドリブ。

 いかにリサのプレゼントを真剣に選んでいたか伝わる言葉ですね。

 

 マティーの優しい愛情を考えると、あの結末は本当にかわいそう…。まあ、数時間も経たないうちにリサは帰ってくると思うから、心配はありませんけどね。

本編と異なる結末を彷彿とさせる写真

f:id:Jane-Knowing:20210526125102j:plain

Photo by ©︎Columbia Pictures.LLC

↑この写真、翌日リサが帰ってきたシーンに見えるんですよね。なぜかというと、

❶この写真のシーンが本編のどこにも見当たらない。

❷マティーは嬉しいけどちょっとスネた表情。

❸リサは一生懸命に詫びている雰囲気。

❹部屋の明るさが明らかに朝か昼。

❺リサもマティーも誕生日パーティーの時のままの服装。

など、後日談の雰囲気を感じるポイントがいくつもあるからです*1

 個人的には、映画が終わった後の当然の成り行きが映し出されているようで、とても好きですね。

 

 さて、ここでこの映画の主要なエピソードは終わりなのですが、共演者に特筆すべき面白い俳優がいるので、次にその人物を簡単に紹介して締めくくりたいと思います。

 

つづく➡️

 

映画の一覧に戻る

*1:この写真、オーウェンの指とスーツの裾の部分に加工した跡がありますが、これは制作会社が見栄え良くするためにちょっと手を加えたものだと思います。

 ブルックス監督はデジタル加工に積極的な面があり、本編の音声解説でも「編集で役者の顔が紅潮したように見せることもできる。自然になるのが一番いいが・・・」と語っていますし…。

ブログを書く時に私が辿るプロセス|記事構成のマイルーティン!

ブログのマイルーティン

 

 今日は思いっきり日常的な軽い記事。

 

 はてなブログのお題って、ほとんどマッチしなくて無視することが多いのですが、今週のお題「マイルーティン」には参加してみることにしました。

 ヒントになったのは、↓この方の記事。

 

 映画ブロガーとしての習慣をさらっと書かれているのが面白く、私も便乗することに。

 

 

📽気に入った俳優の映画をしっかり考察して書く📽

f:id:Jane-Knowing:20221006171517j:image

Photo by ©︎Picsofcelebrities

 私が絶対にしないのが、「ネタのために映画を観ること」。いくら話題になろうと、Twitterでトレンド入りしても、興味が湧かなければノータッチ。

 たぶん、もっとトレンドの波に乗ればアクセスも増えるのでしょう。でも、それでは何の意味もありません。

 ブログのための映画ではなく、映画のためのブログ。もっと言えば、これはオーウェンの名誉のために書いているブログです。

 いつも軸がブレないように心がけていますよ。

映画を探す

 私の場合、好きな俳優が出演していれば、だいたい何でも観ます。なので、映画を探すのにはたいした手間はかかりません。

 配信サービスやネットショップで俳優の名前を入力したら、あとは選び出して観るだけです。

何回か観た映画を取り上げる

 1回観ただけの映画を取り上げることは、ほとんどありません。というより、私はブログを始める前にオーウェンの映画の大半を3〜4回観ていたので、これは当然と言えば当然ですね。

一般論やレビューで間違った印象が飛び交っていないかチェック

 映画評論サイトやネタバレあらすじサイト、カスタマーレビューなどをさっと見て、実際の内容とかけ離れたイメージが拡散されていないか確認します。

 といっても映画を探している時に、こうした部分も自然とチェックする癖があるので、特に気負ってはいません。

 

 オーウェンの映画では、一般論と実際の映画があまりにかけ離れたイメージであることが多いので要注意

『ウェディング・クラッシャーズ』、『幸せの始まりは』、『ザ・マイナスマン』はその代表格ですね。

 

➡︎関連記事

セリフを原語で確認

 これは映画全体ではありませんが、ブログを書きながら必要に応じてチェックします。

 

 私は必ず映画は字幕で観ますが、字幕の訳し方が的外れなパターンは案外多いです。きちんとセリフを原語で味わうことで、ストーリーやキャラクターの印象を正しく捉えることができますよ。

「味わう」と言っても私の英語力では聞き取ることは不可能なので、英語のスクリプトを読むだけですが…。

記事を投稿する

 ここまでくれば記事はほぼ完成しています。私の場合は1つの映画につき数回にわたることが多いので、キリのいいところでまとめてアップします。

 

📽映画考察でオーウェンのイメージを定着!📽

f:id:Jane-Knowing:20221006171803j:image

Photo by ©︎20thCentury Fox

 オーウェンの性格を正しく伝えるために始めたブログ。たわいない映画の考察をするのも、彼の優しく真面目なイメージを広めるには、かなり効果的です。

 

 オーウェンはかなりアドリブの多い俳優で、可能な時にはストーリーそのものにも意見を出すタイプ。なので、彼が作り上げた役柄を吟味するだけでも、オーウェンの性格を浸透させるには充分です

 気軽な映画の記事であれば、アンチに絡まれる危険も少ないですし、いざフェイクニュースを非難する記事を書いた時にも説得力が増す効果があります。

 

 10月も集団ストーカーとの戦いの合間を縫って、コツコツとブログ活動をしていきますね。