オーウェン・ウィルソン|知られざる性格をすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

あの人もスティーブ役の候補だった?難航したキャスティング|8.映画《Are you here》は試行錯誤の末に仕上がった

オーウェン・ウィルソン 映画 おすすめ


《Are you here》も8回目! 今度こそ最終回です。最後に、この映画が完成するまでの過程をちょっと覗いてみましょう。

 これまでの7つの記事は⬇こちらから。

 

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🌿映画《Are you here》あらすじと予告編🌿

 海外では情報もある程度出ていますが、日本語で読めるサイトは皆無。あらすじは私の書いたもので我慢してくださいね。

あらすじ

予告編

🌿なぜ《Are you here》は知られていないのか?🌿

 まずはこの疑問です。なぜ、こんなにも知られていないのか?

 この映画はアメリカでもあまり大きくは取り上げられませんでした。期間限定で劇場公開された後、あとはDVD販売のみ

・海外で販売されているブルーレイ(日本語字幕なし)

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 海外の映画評論サイトを見ると、評価も低く、相手にもされていない印象を受けます。

 でも、なぜ? いくつか理由を推察してみます。

監督としては無名のマシュー・ワイナー

 この映画はマシュー・ワイナーが脚本と監督を努めています

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監督マシュー・ワイナー

 マシュー・ワイナーはXメンシリーズの脚本を書いた人ですが、監督として映画を製作するのは、この《Are you here》でまだ2つめ。しかも、最初の作品はまったく成功しておらず、ワイナーの監督業に対する信頼は低かったよう・・・。実際、ワイナーは資金確保にも苦労しました

《Are you here》がほとんど知られないままの理由には、こうした事情もありそうですね。

「コメディ」として売り出したのが大失敗

 本作はアクション映画でもなく、純粋なロマコメでもありません。簡単に言えば、中年男性2人がさまざまな感情や人間関係に揉まれながら自分の道を模索するストーリー

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Photo by James Bridges – © You Are Here Films, LLC.

 マシュー・ワイナーは「この映画にジャンルはない」と明言し、「面白いところは笑ってくれたら嬉しいけどね」と付け加えています。にも関わらず、《Are you here》はコメディとしてジャンル分けされてしまいました。

 完全にターゲット選定のミスですね。「ドラマ」として売り出せば、もっとヒットしたでしょうに・・・。

シェア率の低い映画会社

《Are you here》はギルバートフィルムズという無名の映画会社が配給を行っています。

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Photo by ©Gilbert Films

 20世紀フォックスやパラマウント、ユニバーサルスタジオと比べれば、宣伝力は雲泥の差。この映画の知名度が上がらなかった最大の原因かもしれません。

それでも疑問は残る

 いちおう原因として考えられる理由を推察してみましたが、それでも「なぜここまでマイナーなのか」という疑問は完全に解決されません。

 オーウェンが主役をするなら、一流の映画会社は率先して引き受けるはず。過去を振り返れば、オーウェンが出ただけでヒットした映画はたくさんあります。彼の名だけで売れることは分かっているのですから、《Are you here》を引き受けないのは不自然なのです。

グループ犯罪を匂わせるストーリーが権力者たちの癇に障った?

 多くの一流ハリウッドスターは’17年を境に、活動が止まっています。代わりにスクリーンに出てくるのは無能の俳優ばかり。’20年からは一流スターの顔を使ったディープフェイク映画まで蔓延り出しました。

 しかし、ハリウッドの明るく健全な世界を押しつぶす波は’17年以前に襲ってきていたと思われます。

『登場人物の9割はクロ?』で書いたように、この映画の犯罪は20年〜現在までの状況に極似しています。

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悪の手先に使われ、怯えるアンジェラ(ローラ・ラムジー)

Photo by Photo by ©Gilbert Films

 ハリウッドは近いうちに起こる世界的な犯罪をうすうす感じとって、この映画にさりげない警告を込めたのかもしれません

 ハリウッド映画の影響力は絶大。ましてオーウェンのような大人気のスターが主演ではヒット間違いなしです。支配層の者たちが「もし、この映画を見て国民が感づいたら・・・」と不安を覚えた可能性は否定できません。

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🌿二転三転したキャスト🌿

 ワイナーはこの映画の草案を2005年にはまとめていました。しかし、公開されたのは2013年。映画が出来上がるまでには、かなり茨の道を歩んだようです。

 何よりも時間がかかったのはキャスティング。主役級の俳優が決定するまでに、何と8年もの時間を要しました!

第1段階:スティーブ役のオファーはブラッドリー・クーパーに

 2009年には⬇このキャストで発表されました。

スティーブ:ブラッドリー・クーパー

テリー︰ジェニファー・アニストン

ベン:ザック・ガリフィアナキス

 しかし、間もなくブラッドリーもジェニファーも降板。

 ザック・ガリフィアナキスだけは実際に出演することになりましたが、この時は彼もいったん白紙に戻っています。

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Photo by ©LEGENDARY PICTURES/KOBAL/SHUTTERSTOCK

 ブラッドリーも素晴らしい俳優ですが、彼の持ち味は激しさと勢い。もしブラッドリーがスティーブを演じたら、もっと怒りっぽいアクティブなタイプになったでしょう。それでは映画の雰囲気がガラリと変わってしまいます。

『二ツ星の料理人』*1のアダムをオーウェンが演じたらミスマッチなように、ブラッドリーとスティーブ役は噛み合いが悪く感じます。

・ブラッドリーのオススメ作品は⬇こちら

 ブラッドリーにはやはり戦闘系や気性の激しい男の役を演じてほしいタイプです。

第2段階:マット・ディロンがスティーブ役の候補になる

 翌2010年には⬇この顔ぶれで決まりかけました。

スティーブ:マット・ディロン

テリー︰レニー・ゼルウィガー

ベン:ジャック・ブラック

 しかし、これもお流れになりました。

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Photo by ©Damian Dovarganes/AP

 マット・ディロンはブラッドリー・クーパー以上にミスマッチ! もしマット・ディロンがスティーブを演じていたら、始終イライラしてばかりのかんしゃく男になりかねません。

『メリーに首ったけ』の探偵役はぴったりでしたが、スティーブにはちょっと・・・。

 ちなみにディロンは『トラブルマリッジ』でオーウェンと共演したことがあります。

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 ジャック・ブラックのベン役もちょっと想像できませんから、この2回めのキャスティングはほとんど捨て鉢にさえ思えますね・・・。

最終決定! スティーブ役はオーウェンの手に渡る

ワイナー監督:8年かかって、やっとオーウェンをゲットしたんだ!

 ワイナー監督はある時オーウェンが『マッド・メン』のファンだと知り、ここぞとばかり彼に《Are you here》の出演を打診。ワイナーはオーウェンの哀愁を帯びた雰囲気に魅了されていて、彼の主演を強く望みました

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Photo by ©Denise Truscello/WireImage

 今度は大成功でした! オーウェンはすぐにスティーブ役を引き受け、残りのキャストもトントン拍子に決まったのです。

 ベン役には最初の候補だったザック・ガリフィアナキスが戻ってきました。意地悪な姉テリー役にはエイミー・ポーラー、そして若い継母にローラ・ラムジー

 こうして《Are you here》は無事完成しました。

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撮影の合間に撮られた写真?

左からオーウェン、ローラ・ラムジー、ザック・ガリフィアナキス

Photo by ©Gilbert Films

 実際、この映画はミスキャストに感じる配役が1人もなく、「よくここまで完璧に揃った」と感心するほど!

オーウェンは候補の中で最も適役!

 時間はかかったものの、ワイナー監督はオーウェンを獲得できたことに大満足し、「スティーブ役をどう演じるか」をオーウェンに完全委任しました。

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 この役には、やはりオーウェンがいちばん似合うと思います。優しくておとなしく、言うべき時にははっきりと意見を述べ、鋭い観察力と深い愛情の持ち主オーウェンの性格に沿って、スティーブは愛すべきキャラクターとして誕生しました。

🌿《Are you here》の解説まとめ🌿

 これで《Are you here》の解説を終えます。全8回ですから、びっくりする長さでしたね! ここまで辛抱してお付き合いくださった読者の方々には心から感謝します。

 最後に解説の要点をまとめておきますね。

解説まとめ

☑ 《Are you here》は謎の多いミステリーロマンス映画。

☑ ヒントは全てスクリーンに隠れている。

☑ 支配層にとって都合の悪いアイロニーが含まれているために知名度が低い。

☑ いつものごとくストーリーにはオーウェン個人の性格が活かされている。

☑ ブラッドリー・クーパーやマット・ディロンもスティーブ役の候補だった。

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Photo by ©Gilbert Films

 日本では悲しくもAmazonプライム限定の配信。かなりコアな映画ファンでも、《Are you here》を知っている人はごくわずかです。

 私の解説がこの映画に興味を持つきっかけになれば、とても嬉しいです。

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*1:ブラッドリー・クーパー主演のヒューマンドラマ映画