オーウェン・ウィルソン ― 知られざるイメージをすべて公開!

オーウェン・ウィルソン ― 知られざるイメージをすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

オーウェン・ウィルソン ― 知られざるイメージをすべて公開!

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ネッドはオーウェンのために書かれた役 − 映画『ライフ・アクアティック』解説①

 この前取り上げた『マーリー』オーウェンらしさが発揮されていない作品でしたから、今度は思いきりオーウェンの特色が全開する映画を

 

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Photo by Touchstone Pictures, fffmovie

 

ライフ・アクアティック2004年公開の映画監督はオーウェン大親ウェス・アンダーソンです。実は私のブログでウェスの作品を取り上げるのは初めてなんですよね。

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 オーウェンが出演したアンダーソン作品は何作品もあり、どれを最初に取り上げようか迷ったのですが、結果的にウェスのオーウェンへの思い入れが強く感じられるライフ・アクアティックを選びました。

 

映画の事前知識

 先にあらすじと予告編を載せておきますね。

ストーリー

mihocinema.com 

予告編

 
 タイトルのアクアティックから連想できるように、常に海が背景に存在する作品で、様々な人間模様や感情が描かれる、かなり奥深い映画です。
 

🍀映画の登場人物🍀

 映画をご覧になっていない方が役名と俳優の名前を取り違えるといけない(一度指摘されたことがあります)ので、今回からは先に主な人物紹介を載せておきますね。
()内が演じている俳優の名前です。
 
ティーブ・ズィスービル・マーレイ
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Photo by Touchstone Pictures, babajoniie
 映画の主人公。ドキュメンタリー映画の製作者であり、探検船の船長。10年間、映画が失敗続きでスランプ状態。
 
ネッド・プリンプトンオーウェン・ウィルソン
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Photo by Touchstone Pictures,
 海軍の副操縦士。スティーブの息子の可能性もあるが、真実は分からない。
 
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Photo by Touchstone Pictures,
 探検船に乗り込んでいるドイツ人技師。スティーブには忠実だが、ネッドを妬んで意地悪をする。
 
ジェーン・W・リチャードソンケイト・ブランシェット
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Photo by Touchstone Pictures,
 雑誌の女性記者。スティーブに関する特集を組むため、探検船に乗り込んでくる。
 
エレノア・ズィスーアンジェリカ・ヒューストン
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Photo by Touchstone Pictures,
 スティーブの妻。夫の身勝手に呆れ果て、離婚の危機にある。
 
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Photo by Touchstone Pictures,
 エレノアの元夫で、別の船の船長。スティーブとは宿敵関係。
 

オーウェン・ウィルソンウェス・アンダーソンの関係〜オーウェンが俳優になった経緯

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 映画について話し出す前に、オーウェンとアンダーソンの関係について少し解説させてください。
 
 以前の記事に書いたようにオーウェンが映画界に足を踏み入れるきっかけを作ったのが、ウェス・アンダーソンでしたオーウェン作家を目指して大学で戯曲の勉強をしている時に知り合ったそうです。

 2人の最初の作品『アンソニーのハッピーモーテル』

 アンダーソンは処女作『アンソニーのハッピーモーテル』(原題︰Bottle Rocket)を作るにあたってオーウェンの協力を求め、二人は脚本を一緒に書きました。まだ名もない新人監督だったアンダーソンは映画を製作するにも財力があまりなく、経費削減のためにオーウェンに演技もしてくれるように頼みます。これを受けて、オーウェン弟のルーク兄のアンドリューも呼び、3人揃って映画デビューするも、『アンソニー』は興業的に大失敗。
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大泥棒ディグナンを演じるオーウェン
 
『アンソニーのハッピーモーテル』が冷たい反応を受けて気まずい思いをしたことを、オーウェンはずっと後になっても忘れられなかったようです
「あの時の観客の反応がトラウマになって、自分が出演した作品が公開される時は映画館で観ることができないんだ」と、オーウェン自身は語っています。
 もともと繊細な性質なので、こうしたことを引きずりやすいようですね・・・。

何の前触れもなく、ハリウッドから招待の手紙が届く!

 映画の失敗に気落ちしながらも、もともと俳優になりたいわけではなかったオーウェン海軍に志願し、新しい道に進もうとしました。ところが、そこにハリウッドの映画関係者から手紙が・・・。内容の趣旨は、「ぜひ俳優として活躍してほしいから、戻ってきてくれ」というもので、何と、
 
ファーストクラスの航空券が添えられていました!!!
 
 びっくりしたオーウェンは招待に応じることにしたものの、自分のためにファーストクラスの料金を払わせるのは申し訳ないと考え空港でエコノミーに替えてもらおうとしました。事務員から「この航空券はクレジットカードで支払われているから、本人でないと変更はできない」と言われて、結局そのまま乗ったそうですが。
「ファーストクラスに乗ったのは初めてだったよ。すごくぜいたくな気分だったけど、やっぱり申し訳なかったな」と、オーウェンは回想しています。
 
 いかにも細やかな気遣いのできるオーウェンらしいエピソードですね
 
 こうして、あとはご存知の通りオーウェンは華々しくハリウッドの重要人物になっていったのです。
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Photo by Touchstone Pictures, movieactors
 

ネッドはオーウェンに当て書きされた役

 
 
 本格的に映画界に入ってからも、オーウェンはアンダーソンの映画『天才マックスの世界』と『ロイヤル・テネンバウムズ』の製作に関わっています。前者では脚本と製作総指揮を、後者では脚本・出演・製作総指揮の3役をこなしましたが、『テネンバウムズ』の頃からオーウェンは非常に多忙になり、以後は脚本に関わることは少なくなっていきました。
 
ライフ・アクアティックはアンダーソン監督4作目の映画で、初めてオーウェンが出演者としてのみ登場した映画。この作品の脚本はアンダーソンとノア・バームバックによって書かれています。
 
 アンダーソンは脚本を書くにあたって、最初からオーウェンに演じさせるつもりでネッドの人物像を作り上げました。
 
「彼(オーウェン)が演じるのは、いつも狡い軽薄な役ばかりだから、たまにはまったく違うタイプの役をしてもらいたかった」と、アンダーソンは語っていますが、確かに彼はオーウェンが自分にふさわしくない役ばかり演じることに苛立ちを感じていたようです。
 
 ふたたびアンダーソンの言葉を引用すると、「彼がコメディ俳優になるなんて、僕は予想もしなかった。シリアスな俳優だと思っていたから、軽いお兄ちゃんタイプのイメージで知られていることに驚くばかりだよ。僕が好きなのは『エネミー・ライン』での彼だよ。もっとああいう役を演じてくれればいいのに」
 

 

エネミー・ライン』でのオーウェン 

 
 要するにアンダーソンは、似合わない役をオファーされてもそのまま引き受けるオーウェンのおとなしさにジリジリしてネッドを書いたわけですね。
 
 しかし脚本を仕上げて、アンダーソンがオーウェンにネッドを演じてほしいと頼むには一骨折るはめに。
 
 オーウェンは、ネッドがあまりにも純情で優しい性格に描かれていることに驚き、「僕なんかにはとても演じられない!」と、心配しだしたのです! まあ、とんだご謙遜ですね。ネッドに描かれている誠実さも優しさもオーウェンそのものと言っていいほどなのに・・・。
 
 アンダーソンは、オーウェンはすっかり戸惑って、不安がるんだよ。でも僕は承知せず、彼をホテルに引っ張り込んで、脚本のセリフを読み上げさせた。そうするうちに、やっと彼も落ち着いてきて演じる決心がついたみたいだった」と、回想していました。
 
 一方オーウェンネッドについて、⬇️こんなコメントをしています。
 「ネッドはどこまでも純情で誠実だから、演じるのは難しかったよ。情緒不安定で感情的な役のほうが演じやすいんだ。」

  

「自分によく似ているから演じやすい」と言ってもいいのに、謙遜しすぎと思いませんか?
 
 次回はもっとライフ・アクアティックそのものの話をしましょう。
 
つづく➡️
 

⬇️ライフ・アクアティック』を観る⬇️

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Photo by Touchstone Pictures, cinapse

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