オーウェン・ウィルソンの映画と性格

オーウェン・ウィルソン|知られざる性格をすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

エディ・マーフィーとの珍しいコンビ! 映画『アイ・スパイ』を侮るべからず


『アイ・スパイ』
(2002)。一般的にコテンパンに言われてしまう映画ですが、私にはどうしてなのか理解できません。ストーリーも面白いし、笑いあり驚きの犯人ありで、充分に楽しめる映画なのに…。

 

 本作はエディ・マーフィーが『ナイト・ミュージアム』で小さなカウボーイを演じたオーウェン・ウィルソンと共演した唯一の映画でもあります。

 

 個人的には、もっと再評価されるべきと思いますね。

 

🛫『アイ・スパイ』のあらすじと予告編🛫

 2002年公開。若い有能なスパイ(オーウェン・ウィルソン)が、能天気な無敵のボクサー(エディ・マーフィー)とコンビを組んでアメリカから盗まれた戦闘機を取りもどそうとするストーリーで、コメディとアクションが混ざった映画です。

ストーリー

予告編

🛫オーウェンとエディが繰り広げる楽しいバディムービー!🛫

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Photo by Sony Pictures, mentalfloss

 アクションやスパイをテーマにした映画では、しばしばコンビを組んで活動する設定が出てきますよね? 

 

 こうした映画を俗にバディムービーと言うそうですが、オーウェンもよくこうしたジャンルに出ては、ベン・スティラーやジャッキー・チェン、ヴィンス・ヴォーンらとコンビになっています。

 

『アイ・スパイ』も基本的にはバディムービーの系統に属していて、ここではエディ・マーフィーがオーウェンの協力相手として登場

 オーウェンはいろいろな俳優とコンビを組んでいますが、エディとの共演はこれ1本のみ。ある意味では貴重な映画ですよ!

私生活の被害で共通点がある?

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Photo by 2007 Getty Images, britannica

 オーウェンとエディは後で詳しく書くように、まるで正反対の性格。が、ふしぎなことに、この2人はどちらも同じ被害に遭った経験があるんです

 

 それは何と、

DNA鑑定をごまかされてしまう被害!

 

オーウェンのDNA被害事件

 

 はっきり言って、人を騙したお金でぬくぬくと生活できる神経が分かりません! それから、事実をよく確認もせずにオーウェンやエディを非難するのも、まったく無能な連中と言わざるを得ませんね

偽映画の餌食にされる 

 さらに、ディープフェイク映画を勝手に公開されるという被害も、この2人は共有してしまっているよう。

 最近、エディ・マーフィーの代表作『星の王子、ニューヨークへ行く』の続編が出たと話題になっていますけど、これがどうも『ブリス〜たどり着く世界』と同じく非常に疑わしいのです。何しろ、どちらもAmazonプライム限定配信ですし・・・。。

オーウェンとエディ、それぞれの性格を活かしたコンビ

 ちょっと脱線してしまいましたので、『アイ・スパイ』に話を戻しましょうね。

 さて、この映画では、二人とも自分の本来の性格を活かして演じているのが面白いところ

 

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Photo by Sony Pictures, insider 

 

 オーウェン演じるアレックスは、職場では不当に扱われているものの、有能なスパイ。真面目な性格で、恋愛にも奥手です。もっとも、実際のオーウェンなら、レイチェルファムケ・ヤンセン)が悪人だとすぐに気づくと思いますが、それ以外ではアレックスはオーウェンを鏡に映したように見えます(不当に扱われる点も含めて)

 

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Photo by Sony Pictures, imdb 
 

 一方、エディ演じるケリーはわがままで自己陶酔型のボクサーで、しかも女好き。派手な言動が特徴ですが、ストーリーが進むうちに友情に篤い面も見せるようになります。この役もやはりエディの性質を反映していますね

 

 多少の違いはあっても、二人とも素の自分を発揮して演じているんです。初めのうち、アレックスケリーは互いに好きになれず衝突しますが、オーウェンとエディがこの映画のようなシチュエーションで出会っていたとしたら、そっくり同じ展開になったかもしれません

 

  オーウェンは派手で見せびらかすようなプレイボーイが苦手ですし、エディはそんなオーウェンを窮屈に感じるでしょうしね・・・。

 

 でも、この映画ではまさに二人のコントラストがいい味を出しています。

 

 エディとの共演がどのようなものだったかについて、オーウェンはこう語っています。

「僕もエディも即興で演じる点は同じなんだけど、タイプが全然違うんだ。僕は雰囲気を見ながら、ゆっくりしたテンポでアドリブをする一方、彼のほうはハイテンポでどんどんまくし立てるから、僕の理解がついて行けなくて・・・。互いに理解して、どう会話を進めるか話し合うだけで何日もかかったんだよ。」

 

 でも、最終的にオーウェンとエディはぴったりと息が合い、互いに称賛し合いましたアレックスケリーが意見の食い違いはあっても信頼関係を築いたように、現実の二人も互いに調整しながら協力したんですね。

🛫オーウェンはコメディ俳優というよりアクション俳優!🛫

 

 オーウェンってアクションものに出る頻度が高いですよね。『スタスキー&ハッチ』、『エネミー・ライン』、『クーデター』などはもちろん、『トラブル・マリッジ』のような純粋なコメディにまでアクションシーンが出てくるありさま

 

 そういえば、ジーン・ハックマンは、『シャンハイ・ヌーン』で過酷な撮影に耐える姿に感心して、オーウェンを『エネミー・ライン』の主役に推したそう。この時の経緯は↓こちらの記事をどうぞ。

 

 ハックマンが「彼は一流のアクションスターになれる!」と期待をかけていた通り、確かにオーウェンにはアクションの才能があります。というより、彼はあらゆるジャンルに対応できる才能を持っていますね。

 

 これについては、『クーデター』の時にピアース・ブロスナンがぴったりなことを言っています。「オーウェンはどんな役だってできる。とても多才で、観客の目をスクリーンに引きつける人格を持ち合わせているんだから」

 

『アイ・スパイ』も、オーウェンのこうしたアクション俳優の流れをくむ作品の一つでしょう。

🛫監督、オーウェンに嫌がらせ?🛫

f:id:Jane-Knowing:20210423163442j:imagePhoto by Sony Pictures, imdb

『アイ・スパイ』はオーウェンが珍しく監督と揉めた映画。

 

 この時メガホンを取ったベティ・トーマスは、何のつもりかオーウェンにチクチクと意地悪をしたようで、その棘は彼女の発言にも感じられます。

 

 例えば、↓この発言はどう思いますか?

「エディには高級ブランドの服を着てもらったの。ジョルジョ・アルマーニとか、いろいろね。派手なボクサーらしく、アクセサリーもたくさん。一方、オーウェンは何でも安物よ。どこにでもいるような普通の男だから。この映画の主役はあくまでもエディなの。」

 

 そうですか? 先にも書いたように、この映画はバディムービーに見えますけど? 

 

 トーマスのオーウェンに対する態度は終始冷たく、オーウェンを道化のような役回りにさせようとまでしていました。オーウェンが断固拒否したので、アレックスはバカな性格になるのを免れたのですが・・・

 

 忍耐強いオーウェンも、彼女の理不尽なイジメには堪忍袋の緖が切れたようで、この映画の時は、かなり自己主張をしました。オーウェンとしては非常に珍しいことですね。

 

『エネミー・ライン』の時と同じく、『アイ・スパイ』でもオーウェンは髪を切っています。ただ海軍兵士の場合と違って、この映画では髪を短くする必然性は感じませんよね? あまり疑いたくはないのですが、トーマスはオーウェンが嫌がるのを分かっていて、わざと切らせたのではないでしょうか?

 

 実際には映画で見るよりもっと短くさせようとしたらしく、オーウェンは「これ以上切るつもりはない!」と、拒否したそうです。当然ですよね?

 

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Photo by Sony Pictures, cinema

(左から)オーウェン、トーマス監督、エディ

 

 撮影が終わったあとで追加撮影したシーンでも、トーマスはオーウェンの髪にケチをつけています。

「ちょっと時間が経っていたからオーウェンの髪が伸びてたの。切らせようとしたんだけど、嫌がって・・・。だから彼の髪は見ないで!」

 

 もちろん、トーマスは監督ですからこだわりがあるでしょうし、イメージ通りにしたい気持ちも分かります。髪型のことだけで言うなら、彼女はケリーの取り巻きの黒人役にも、全員スキンヘッドを命じていますしね。やはり、必然性は感じませんが・・・。

 

 でも、仮に必然性がなくても、監督が真剣にそのイメージを望んでいるのであれば、オーウェンはいつも黙って従っています。彼がここまで自己を通すのは、相手に明らかな悪意を感じた時だけ。トーマス監督にはその悪意を感じ取ったのでしょう。

 

 DVDを持っておいでの方は、音声解説やインタビューを見てみてください。確かに、トーマス監督のオーウェンに対する発言には引っかかるものが多くあります。

 

 でも、監督がわざわざオーウェンをいじめる理由なんてあるのかしら? まさかこれも継母の差し金じゃないでしょうね?

継母がオーウェンをいじめたエピソード

owenwilson.hatenablog.com

 

『シャンハイ・ヌーン』もそうですが、オーウェンの出演する映画では、「それ、オーウェンをいじめるために設定したんじゃないわよね?」と疑いたくなるシーンが頻出するんですよね・・・。

 まあ、関係なかったら継母に悪いですけどね。
 
つづく→
 

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