兄弟と遊ぶことも許されなかった! ― 子供時代はまるでシンデレラ②
オーウェンのシンデレラ・ストーリー、第2弾です。前回の記事はこちら⬇️
昨日の記事だけでは、タイトルに【シンデレラ】がついている意味が分かりにくかったかもしれません。でも、今日の記事を読んでいただければ、たぶん納得してくださるでしょう。
文字通りあのおとぎ話とそっくりですから、驚かないでくださいね。
🔹和やかな兄弟写真の裏を紐解くと・・・🔹
Photo by Laula Wilson, celebrity-childhood
子どもたちの表情が暗すぎる!
- オーウェンは今にもわっと泣き出しそうなのを必死に堪えている
- ルークは笑っているのではなく、「もういやだ!」とヒステリーを起こしそうになっていて、やはりべそをかいている。
- アンドリューは確かに優しく見守ってはいるが、決して心中穏やかでなく、辛そうな困り切った表情をやっとのことで微笑みでごまかしている。
ついでにオーウェンのふくらはぎも見てください。ガリガリです!
何か不穏な空気を感じませんか?
オーウェンの母の死と継母の金銭欲
この前、オーウェンが養子であることはすでにお話しましたね。では、どうしてこんなことになったのでしょうか?
オーウェンはごく小さい時に母を亡くし、ウィルソン夫妻の下に引き取られたのだそうです。本当の母は優しい人だったようですが、ウィルソン夫人は・・・これは言わぬが花。とにかく意地が悪く横暴だった、とだけ言っておきましょう。
オーウェンの本当の母はかなりの資産家だったそうで、ウィルソン夫人がオーウェンを引き取ったのは、遺産が欲しかったからです。
ちなみに、オーウェンの母がなぜ亡くなったのかは不明。まだ若かったようですが・・・。
🔹差別とイジメ🔹
ウィルソン夫人はオーウェンの遺産を取り上げただけでなく、彼を奴隷のようにこき使ってイジメました。しかも、何と!
オーウェンは他の兄弟と遊ぶのを禁じられさえしたのです!!!
来る日も来る日も細々とした雑用ばかりを押し付けられ(←本当に、シンデレラそのままですね)、まだ小さかったにも関わらず、家事はほぼ何でもしなければなりませんでした。
遊べるのは・・・いえ、遊ぶ真似をさせられるのは、ウィルソン夫人が写真の練習をしたくなった時だけ。
Photo by Laula Wilson,texasmonthly
(左から)ルーク、アンドリュー、オーウェン
1974年
まだ5歳。馬に乗せてもらっていますが、悲しそうですね・・・。確かに、無邪気に遊んでいるというよりは、召使いの子供がやっと仲間に入れてもらえたような雰囲気です。普段は矢継ぎ早に仕事をさせられて、他の子との交流を禁じられ、夫人が写真を撮りたい時だけ呼び出される。
父親のウィルソン氏と兄のアンドリューはオーウェンを大事にし、可愛がってくれたのですが、夫人の横暴を完全に止めることなどできません。
ちなみに、動物が大好きなオーウェンは自分も馬に乗りたかったのですが、夫人は「あんたはちゃんと仕事をしてればいいの!」と、許してくれません。アンドリューとルークは乗馬の練習ができたそうですから、どんなに無念だったことか・・・。
🔹オーウェン、拒食症になった?🔹
Photo by Laula Wilson,
texasmonthly
アンドリューとオーウェン 1979年
後ろに乗っているのがオーウェン。10歳にしては・・・小さすぎますね。幼すぎて、まだ4、5歳にしか見えません。よく見れば、身長は伸びていますが。
いいえ、ウィルソン氏とアンドリューの目がありますから、食べ物をもらえなかったわけではありません(もちろん、彼らの目がない時に夫人が食事を抜いたことはあるかもしれませんが・・・)。
気の毒に、小さなオーウェンは精神的苦痛のあまり拒食症だったようです。だから、こんなに痩せこけているんですね・・・。写真を眺めているだけで、可哀想になってしまいます。
Photo by Laula Wilson,oprah
↑前回の記事にも載せた写真ですが、やはり可愛いですね・・・。抱いているのはスパニエル系の犬でしょうか? いかにも甘えたように前足をオーウェンの顎に当てています。
こんな愛らしい男の子をいじめるなんて気が知れません!
でも、オーウェンの苦悩はまだまだ続くのです!
つづく→