オーウェンは孤児だった?! ― 子供時代はまるでシンデレラ ①
ディープフェイク、ないしは怪しげな映画の話はもっとあるし、ヴァルーニー事件の話もまだですが、同じテーマばかりでは飽きがくるので、今回はオーウェンの子供時代について。
Photo by school yearbook
小学校時代のオーウェン
Photo by Laula Wilson, oprah
犬を抱く10代のオーウェン
とても可愛い少年ですね。素直で賢そうです。ところが・・・
オーウェンは子供時代の事まで根も葉もない悪口を書かれている!
ネットで彼の少年時代について書かれたものを拾い読みすると、あまりの作り話に腹が立ってきます。「高校時代に不正をした」、「落ち着きのない子供だった」、「あまりにもやんちゃで両親に迷惑をかけた」etc・・・。
またまたイメージ払拭に努めなくてはなりません。なぜ、彼はこんなにイメージを貶められるのでしょう? もちろん、事実をきちんと書いたものもありました。その内容を要約すると、
「オーウェンは子供の時は非常に孤独で、兄弟と遊ぶことすら許されず、厳しい環境の下に育った。幼い頃の寂しさは成長した今になっても、彼の心に深く残っている。」
これは真実です。さて、これからオーウェンと親しいごく一部の人しか知らない、彼の生い立ちについて、お話ししましょう。
オーウェンはウィルソン家の子供ではない?
納得できませんか? では、↓の写真を比較してみてください。
Photo by movieplayer
兄、アンドリュー
Photo by rottentomatoes
弟、ルーク
Photo by rottentomatoes
お馴染みのオーウェン
どうですか? アンドリューは黒目・褐色の髪(ある時から髪を金色に染めているようですが)。ルークは濃い灰色の目・黒髪。さらに二人ともやや浅黒い肌色をしていますね。ところが、オーウェンだけは金髪・青い目・色白なのです。
遺伝学の点から言っても・・・
遺伝学については、こちらの記事でいろいろ書いています。
が、話を進めるため、ここでもう一度簡単に説明させてください。
ウィルソン夫妻は若い頃のカラー写真がないので、ここに載せるのはやめておきます。しかし白黒写真で見ても、父・ロバート・アンドリューが色白で目の色が薄いのは分かります。一方、母・ローラは黒目・黒髪・浅黒い肌。
遺伝も複雑ですが、この夫婦の組み合わせなら、アンドリューとルークは自然に生まれそうですね。しかし、オーウェンは不可能!
以前も書いたとは思いますが、遺伝子には優性と劣性があり、大雑把に言えば、色の濃いものが優性、薄いものが劣性です。
この法則に従えば、オーウェンの特徴である金髪・青い目・色白はすべて劣性遺伝子。ですから、
オーウェンは、この夫婦からは生まれようがありません。
ネット上でもしばしば、オーウェンを他の兄弟や母親と比較して「少しも似てない」という意見があるのですが、それも当然です。
オーウェンの本当の血筋はアイルランド系ではなく、ウェールズ系だと聞きます。確かに、そのほうがしっくり来ますね。アイルランド人の金髪は非常に珍しいですし、オーウェンの雰囲気はいかにもウェールズです。もう一つ、オーウェンという名前そのものも、ウェールズ発祥なのです。
遺伝のことを書いただけで、すっかり長くなってしまいましたね。ということで、オーウェンの子供時代の話、次に続きます。
つづく→