オーウェンのファンはご記憶と思いますが、2007年8月26日のお昼オーウェンが自宅で倒れているのが発見されて、アメリカ中が大騒ぎになりました。
ここでは、オーウェンが発見された時の状況をお伝えしましょう。
☑ オーウェンが血まみれで倒れているのを発見される
☑ 両手首に傷があり、身体が薬物で侵されていた
☑ 奇跡的に息を吹き返す
この事件にはいくつか不明な点があるものの、現場に他殺を疑わせるものはなく、とりあえず現在まで自殺として判断されています。
少なくとも、オーウェンが人生に絶望していたことは間違いないようです。
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追記:22年5月新たな情報が見つかり、この事件を自殺と考えるのは無理が生じてきました。
事件の現場状況としては本記事に間違いないので、これはそのまま残しておきますが、↓こちらの記事で新たな証拠をもとに考察しています。
☘️アメリカ全国で大騒ぎになった自殺未遂の現場☘️
この悲しい事件は、いちおう「オーウェンが自殺を図った」として報道されています。自殺か他殺か判然としない部分もありますが、ここでは従来どおりに解説していきます。
ルーク&アンドリュー兄弟が大活躍!
2007年8月26日、オーウェンは丸薬を一瓶ぜんぶ飲み、手首を切りました。
瀕死のオーウェンを発見したのはルーク。一説によれば、直前にオーウェンから電話があり、その声の様子に不気味なものを感じ取って駆けつけたそうです。
同じ理由でアンドリューも飛んできました。
Photo by MTV
アンドリュー(左)とルーク(右)
二人が見つけたのは、椅子の上で血まみれで倒れこんでいるオーウェンの姿。完全に意識を失っていました。
アンドリューはすぐに救急車と警察を呼びました。自殺の疑いがある時に警察を呼ばないといけないのは日本も同じですね。「救急車を呼んだのはルークだった」という報道もありましたが、ここは明確ではありません。
オーウェンは永遠の別れを言うつもりで電話したんでしょうか? 2人だけでなく、ウィルソン氏と叔父のジョーも慌てて来たところを見ると、どうもそんな感じがします。
ルークはショックのあまり、この日は泣き通しでした。
一時は誰もが諦めるほど重体に
救急車に通報があったのがお昼の12時08分で、まだ息があったのですから、自殺を図ったのはどう早くみても11時台だったでしょう。
病院に運ばれた時はかなりの重体で、血液全体が薬物で侵されていました。しかもオーウェンは両手首を切っていましたから、出血もひどかったのです。
血液洗浄を行ったものの、脈拍は弱まるばかりで、誰もがもうだめかと考えたほど。
しかし、奇跡が起きました。
真夜中を過ぎた頃、突然オーウェンの呼吸が正常に戻り始めたのです!
これには病院も驚いたそうです。家族と友人たちが大喜びしたのは言うまでもありません。
それにしても、オーウェンは不死身ですね! 去年もあれほどの目に遭いながら 命を取り留めたのですから(👉記事:オーウェン、殺されかけた?!)。本人が望むと望まざるかに関わらず、あの繊細な肉体には強烈な生命力が宿っているのでしょう。
退院後もまだ自殺願望は収まらず・・・
思ったより回復が早く、一週間後には退院を許されたオーウェン。父のウィルソン氏が迎えに行き、まだ弱りきっているオーウェンを支えながら家に連れ帰りました。
Photo by ew
しかし、医者は「オーウェンの精神状態はまだ望ましくない」と診断し、家族には「また自殺しようとする可能性も高いから、ちゃんと見張っているように」と釘をさしました。
実際、このあと家族(アンドリュー、ルーク、ウィルソン氏、叔父のジョー)は何か月かの間、24時間交代でオーウェンを見守ることになります。
アンドリューは弟の気持ちを明るくしてやろうと思ってか、この後何度もオーウェンを海辺に連れて行きました。
ところで、無事にオーウェンが命を取り留めたのが分かった時、メディアは珍妙な報道をしました。
意識を取り戻したオーウェンは代理人を通じて、プライバシーを守ってくれるように要請している。彼は「生きていることに感謝している。今は静かに傷を癒やしたい」と、述べているそうだ。
・・・???
この声明を出したのは誰ですか? オーウェンが助かったことを喜んで、友人の誰かが勝手にメディアに伝えたのかしら・・・。
いずれにしても、生きていることに感謝している割には、オーウェンの自殺願望はなかなか収まらなかったようです。
それまでも自殺を図ったことはあったのでしょうが、この時ばかりは何としても死にたい気持ちだったようですね・・・。
☘️オーウェンはドラッグ中毒ではない☘️
ところで、錠剤が何だったのかについては変な噂が広がり、ヘロインやコカインではないかとの疑いまで持たれましたが、
これは事実無根! オーウェンはドラッグ中毒ではありません!!!
治療にあたった医療関係者も、「彼の血液中に違法ドラッグの痕跡は認められなかった」と、表明しています。
オーウェンが服用したのは、ごく普通の睡眠薬だけです。
ドラッグの噂の出どころは?
どうも<オーウェン薬物乱用説>を広めたのは、コートニー・ラブ(女優・ミュージシャン)だったよう。
Photo by rottentomatoes
コートニー・ラブ
音楽ファンだったら、カート・コバーンの妻として記憶に残っている人も多いかもしれませんね。そういえば、コバーンも死に方が妙でした。自殺と伝えられてはいますが、現場の様子はどうも他殺にしか見えなかったとか・・・。
彼女は直接的にはオーウェンと何の関係もありません。
コートニーは、オーウェンの親友の俳優、スティーブ・クーガンと一時期付き合っていた(?)らしいのです。まあ、彼女も大嘘つきですから、交際そのものも本当かどうか分かりませんが・・・。
Photo by fandom
スティーブ・クーガン
あまり馴染みがないかもしれませんが、スティーブは『ナイト・ミュージアム』でオクタヴィウス将軍を演じた俳優です(👉『ナイト・ミュージアム』の解説その①、その②)。
オーウェンが飲み干した薬物は合法的なもの!
もちろん、スティーブは否定していますし、実際彼はドラッグになど手を出してもいません。ドラッグならコートニー自身が使っていたんだと思いますね。
オーウェンが飲み干した薬物は合法的なもの。病院で処方された向精神薬です。
丸薬を1瓶というのがどのくらいの量かは判然としませんが、処方薬の1〜2カ月分に当たるくらいでしょうか。もしかしたら、自殺するつもりで意識的に貯めていたのかもしれません。考えると可哀想になりますね・・・。
🍀まとめ:オーウェンは間一髪で命をとりとめた!🍀
この事件でオーウェンの命が助かったのは、本当に奇跡です! あの時彼が死んでいたら、世界は1人の高貴な魂の持ち主を失い、映画界は輝く才能を失う悲劇に見舞われたでしょう…。
親友のウェス・アンダーソンは、「もしオーウェンが亡くなったとしたら、二度と映画は作らない」と言い、いかにオーウェンを大事に思っているかを示しました。
友人たちがオーウェンに寄せた温かい言動の数々は、別の記事にまとめています。
→関連記事
☑ オーウェンが血まみれで倒れているのを発見される
☑ 両手首に傷があり、身体が薬物で侵されていた
☑ 奇跡的に息を吹き返す
しかし、この事件については、まだすべてが解明されているわけではありません。最近驚くような情報が出てきて、「本当に自殺未遂だったのかどうか」疑わしくなりました。
この件は、今後もう少し掘り下げていきます。