オーウェン・ウィルソン ― 知られざるイメージをすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

オーウェン・ウィルソン ― 知られざるイメージをすべて公開!

何もかもあべこべ?! ― 映画『トラブル・マリッジ』を鑑賞する③

 リライトも結構時間がかかりますね。特にこの『トラブル・マリッジ』アメブロ時代の記事がまとまりが悪かったせいで、ほぼ全面的に構成を変えています。

と、言いつつ、何とか連載その3まで来ました。

🍀映画『トラブル・マリッジ、私とカレとデュプリーの場合』🍀

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 原題は《You,me,and Dupree》。2006年公開の映画で、職にあぶれた男が親友の新婚夫婦と同居を始めるコメディ。次々とアクシデントが起き、ちょっと品の悪いシーンもあるけれど、意外にも心理描写はかなり鋭く描かれていて、単純にバカ笑いして終わるような軽い映画ではありません

 日本では未公開のままだったので、馴染みのない方も多いと思いますが、かなりおススメできますよ。 

ストーリーとキャスト

予告編

これまでの記事

1️⃣
 

🍀カール↔️デュプリーの呪縛はどこまでも付きまとう🍀

 これまでも書いてきましたが、元々オーウェンマット・ディロンの役はそれぞれ逆の予定でした

 どこまでこのパターンで撮影が進んでいたのか不明ですが、観ていて不自然に感じる代表が、連載その2に書いたTVシーン。しかし、矛盾を感じる場面はまだまだあります。

なぜ、いつも家事をするのはデュプリーなのか?

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Photo by Universal Pictures, rottentomatoes

 デュプリー「家に置いてもらいたきゃまともになれ。家事も手伝え」などとお説教するカールマット・ディロン)。が、このセリフを聞くと必ずツッコみたくなります。

そう言うあなたはいつ家事をしたの?

 目を凝らして鑑賞しても、カールは一度も妻を手伝っていませんよ

 一方、デュプリーのほうは映画中、何度も家事をするシーンが出てきます。朝食を整えお酒を作りディナーを用意し、あげくには完璧に掃除をするシーンもあります

 これはどうもあべこべと思いませんか? お邪魔虫のはずのデュプリーのほうがカールより家の仕事をこなすのは、設定の上で言えば不自然です。

トイレの故障を無視しているのはカール? それともデュプリー?

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Photo by Universal Pictures, IMDB

 連載その1で書いたトイレトラブルのシーンデュプリーが夫妻の部屋に駆け込んだ翌朝、モリーケイト・ハドソン)が悲鳴を上げながらトイレの詰まりを直そうとしている場面がありますよね?

 あのシーンで不思議なのは、マット・ディロンモリーの悲鳴を無視し、カマトトぶって寝転がっていること。これはどっちの役なのか・・・。

 デュプリーを演じているのならともかく、カールの態度としては感心できません!

焼け跡を片付けるオーウェンカール役?

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Photo by Universal Pictures, Flight-hotel

 火事の翌日、戻ってきたデュプリー焦げ落ちた居間をテキパキと片付けて、窓枠を修理し、さらには新品のソファまで買ってくるシーンがあるのですが、これはオーウェンがどちらを演じていたとしてもしっくりくる場面ですね。

 完成版の通り、デュプリーが埋め合わせに一生懸命働いたと考えても可愛いし、カールデュプリーの散らかした後を必死で片付けているとも取れます。

 いずれにしても、この目まぐるしく切り替わるカットで表現される大掃除のシーンは、きれい好きのオーウェンにぴったり

 ただ、居間をきれいに修理するシーンにモリーは出てくるのに、カール(つまり、マット・ディロン)が登場しないのはちょっと不自然に思わないでもありませんが・・・。

モリーとデュプリーが結束して、カールが仲間はずれになる朝食

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Photo by Universal Pictures, cinemagia

 カールモリーともデュプリーとも喧嘩し、家の中でひとり孤立してしまいます。そうした状況の中で差し挟まれるちょっと奇妙な朝食の場面。

 ここでモリーデュプリーは一緒に並んで食事をし、新聞を仲良く取り替えっこして、気軽なジョークを飛ばし合います。面白いのは、モリーが「オートミールがなくなったわ」と言った時、収納場所を教えるのがデュプリーであること。つまり、このシーンではオーウェン演じる人物が家の状況に通じているわけです。

 映画の流れの上でもモリーカールの仲が危うくなる部分なので、ちゃんと収まりよくはあるんですが、ここもオーウェンカールを演じていた時に撮られたものの1つかしらとも感じてしまいます

役柄の交代はカールのイメージダウンに繋がった?

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Photo by Universal Pictures, cinemagia

 映画を観ていると、とにかくカールには始終イライラさせられます。自分は勝手なことをするのにデュプリーのことばかり責めたり、家事を手伝うどころか散らかしてまわったり、あげくには根拠もなく妻との仲を疑って、デュプリーの首を絞めようとまでします! 最後も、デュプリーを囮に使っておきながら、ねぎらいの言葉一つありませんしね。

 でも、こうしたカールのイヤな雰囲気は大部分、役柄を途中で交代したのが原因でしょう。マット・ディロンデュプリーを演じている時のシーンがあちこちに混ざり込むせいで、カールの人物像に矛盾が生じたようです。

 オーウェンデュプリーに変わっても、思いっきり可愛さを発揮できてよかったでしょうけど、マット・ディロンはちょっと気の毒ですね。一生懸命演じたあげく、何とも中途半端なキャラクターになってしまうなんて・・・。

 でも、マット・ディロンデュプリーだったら、ああいう可愛さは出せなかったでしょうし、仕方がなかったかもしれません。

🍀もしマット・ディロンがお邪魔虫になったら?🍀

Embed from Getty Images

 余談ながら、マットはインタビューで面白いことを言っています。「もし俺がお邪魔虫になったとしたらさ、まず音楽で迷惑を掛けるだろうと思うな。大音量でバンバンかけるタイプなんでね。あとは車だ。俺の運転はハチャメチャで、周りから文句をつけられるくらいなんだよ」

 何となく分かる気がします・・・。でも、マット・ディロンのいいところは自分の欠点をよく分かっていて、率直なところ

 少なくとも、矛盾だらけになってしまったカール役を演じていても、こうしたマットの単刀直入の雰囲気は発揮されていると思いますね。

🍀デュプリーはオーウェンの独創性の賜物になった🍀

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 最初からオーウェンデュプリーを演じることを望んでいた脚本家のマイケル・ルシュールはこの役について、デュプリーについて考える時は、表面的なところだけを見て騒々しい怠け者と決めつけてはいけない。彼は少しも気取らず、黄金の心の持ち主なんだ。新婚生活をわざと乱すようなことは何もしないし、とても無邪気。おまけにオーウェンが演じたことによって、無意識に湧き上がる知恵があると、コメント。

 

 最初の段階では何としてもカールを演じたいと願っていたオーウェン。でも、いざデュプリーに決定すると、持ち前のアドリブの才能を発揮して、魅力的な人物に変身させてしまいました。

 

 ただ、何度も書くように、明らかに設定に齟齬が生じているところが多いのにそのまま公開するなんて、これは監督を務めたルッソ兄弟の手落ちなのでは?

 

 ごめんなさい、ダラダラ長いと思われるかもしれませんが、デュプリーの記事、もうちょっと続けます。

 

つづく➡️

owenwilson.hatenablog.com

 

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