オーウェン・ウィルソン|知られざる性格をすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

ジョンを苦しめたのはジェレミーの身勝手?『ウェディング・クラッシャーズ』見落とし厳禁のシーン!

ウェディング・クラッシャーズ 評価


 この映画、Fimarksでも727件のコメントがついているので、日本で劇場未公開だった割には、かなり観られている作品でしょう。

 ただ、たくさんレビューが寄せられている割には・・・。ごめんなさい、レビューされた方々には失礼なのですが、95%以上が的外れな感想でした。

 特に「ジェレミー(ヴィンス・ヴォーン)って、いい人よね。わがままなジョン(オーウェン・ウィルソン)に優しくて〜」というコメントには、開いた口が塞がりません。

 作品をちゃんと観ていれば、こんな感想が出てくるはずがないのですが・・・。

 

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Photo by ©New Line Cinema

作品情報

・公開:2005年

・ジャンル:ロマンスコメディ、ドラマ

・時間:119分

・出演:オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・マクアダムス、ブラッドリー・クーパー、他

 映画のあらすじやキャストは↓こちらをどうぞ。

 

 ジョンとジェレミーの関係を勘違いしている視聴者が多そうなので、この記事ではしっかりと2人の関係を整理します。

 結論を先に言うと、自分勝手なのはジェレミー(ヴィンス)のほうです。

 

ポイント

☑ ジョンはもともと結婚式荒らしを嫌がっている。

☑ ジェレミーはジョンの気持ちお構いなしに強要する。

☑ クリアリーの結婚式に無理やり引きずって行ったのもジェレミーだから、そこでジョンが恋に落ちても文句を言う資格はない。

 

 ストーリーは、いったん脚本が仕上がったあと、主に監督とオーウェン(ジョン役)の2人で手を加えていきました。ドプキン監督はオーウェンの才能を高く評価し、積極的に彼の意見を取り入れたので、この記事で取り上げる多くのシーンはオーウェンの発案によるものです。

 

 

 

💛ジョンはジェレミーに振り回されている💛

 ジョンとジェレミーの性格を取り違えてしまっている視聴者の多くは、たぶん伏線を見落としているのが原因だと思います。

 

 このまえの記事でも書きましたが、もともとジョンはジェレミーから無理に女遊びに付き合されているだけ

 

 ジョン本人は、折を見ては何度も抵抗していますし、目まぐるしくいろいろな結婚式が映し出される序盤でもジェレミーほどは楽しんでいません。

根拠①嘘をついて遊ぶことに罪悪感がある

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Photo by ©New Line Cinema

 女遊びに明け暮れる不健全な生活をしているにも関わらず、ジョンはまだ腐りきってはいません。心のどこかではいつも虚しさと罪悪感を覚えていて、抜け出したがっているのです。

 それを示すのが、結婚式で騒ぐ映像がふと途切れ、自分の生活態度に疑問を持ち始めるシーン。

 

ジョン:待って、サラ。僕、どうも気が乗らない・・・。

女性:私はヴィヴィアンよ。

(沈黙)

女性:あなたの言ったことは全部デタラメ? それとも50%だけ?

ジョン:50%だけならいいうちだな・・・。

 

 クレアに出会う前からこういう心理状態になるのは、ジョンの心に誠実さが残っている証拠とみていいでしょう。

 

 ちなみに、ここは元の脚本には、《女性と情をかわしたあと、ジョンは虚しそうに遠くを見つめる》とあるだけ。しかし、実際の映画ではジョンは自分からセックスを拒絶。

 こういうちょっとしたところにも、オーウェンのセンスが生きている感じですね。おかげで、映画が始まって最初に心理的な深みを感じさせるシーンになっています。

 

 このシーンに関してはオーウェンの面白い勘違いがありました。

 音声解説でこの部分の会話を再現してみせる時、オーウェンは「50%」「90%」と間違えているのです。彼の勘違い通りのセリフだったとしたら、「90%だけならいいうちだな・・・」となりますね。

 でも、90%だと、よけい自己嫌悪に陥っている感じが伝わるので、これでもよかった気もします。

根拠②「僕たちってちょっと無責任じゃない?」

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Photo by ©New Line Cinema

 さっきのシーンの直後、リンカーン記念堂の階段に座ってジョンとジェレミーが話をするシーンも脚本にはありません。

 

 リンカーン記念堂の前で考え込むのはドプキン監督のアイディア。ここもさっきの50%のシーンと並んで、ジョンが足を洗いたく思っていることを強調する場面になっています。

 

ジョン:ねえ、きみ、僕たちがやってることって、あんまりよくないんじゃない? 下劣とまでは言いたくないけど・・・少なく言ってもちょっと無責任だよ。

ジェレミー:まさか! いつか振り返って笑う日が来るさ。バカな若者だったな、とね。そうさ、俺たちは遊び回ってるガキと同じなんだ!

ジョン:そんなに若くないよ。

 

 やはり軽薄なのはジェレミーです。ジョンが嫌がっているのを分かっているのに正当化し、自分の娯楽をやめようとしません。

 

根拠③クリアリーの結婚式に無理やり連れ込んだのもジェレミー

ジョンとジェレミー

Photo by ©New Line Cinema


 さらに次のシーン。ここは連続してジョンとジェレミーの食い違いが描かれています。

 クリアリーの結婚式があるから行こうと誘うジェレミーに、ジョンは何とか断ろうとします。

ジョン:やっと結婚式のシーズンも終わって、しばらく行かなくていいと思っていたのに。(中略)勘弁してよ、僕は疲れてるんだ。足も痛いし、声もかすれてるし・・・。

 

 しかし、ジェレミーはジョンの嘆願を無視し、無理やり行くことを承知させます。

 

 結局この結婚式でジョンはクレアと恋に落ち、ジェレミーに反抗しだすのです。でも、もともと無理にクリアリー家に連れてきたのはジェレミーなのですから、文句は言えないはず。ジェレミーがいろいろ不愉快な目に遭っても自業自得です。

根拠④「嫌なのにいつの間にかどっぷりハマり込んで抜けられなくなった感じなんだ」

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Photo by ©New Line Cinema

 クレアとビーチで楽しむシーンは本来はもっと軽々しい雰囲気でしたが、オーウェンはここにもジョンの自責の念を盛り込んで、深みのある場面に仕上げています

 

ジョン:ちょっとだけのつもりで何かを始めたら、抜けられなくなって、疑問をもつ暇も与えられないまま引きずり回されている感じなんだ。自分がしたいとも思っていなかった人生を無理に押し付けられた気分で・・・。僕の言っている意味、分かってもらえる?

クレア:大丈夫、よく分かるわ。

 

 結婚式に潜り込んだ延長線で、名前も職業も偽ったままのジョン。しかし、このタイミングで打ち明けるわけにもいかず、遠回しに自分の汚れた人生を知ってもらおうとしています。

 

 ジョンが「引きずり回される」とか「押しつけられた」という言い方をしているのに注目。

 明らかにジョンは青春を汚されたことを悔しく思っています。そして、気がつけばジェレミーに洗脳されていた過去が自分の未来に影を落としそうなことまで感じ始めていたでしょう。

 

💛まとめ:ジョンの悩みはすべてジェレミーのせい!💛

ウェディング・クラッシャーズ ネタバレ

Photo by ©New Line Cinema


 ちゃんと観れば、振り回されているのはジェレミーではなくジョンであることが分かると思います。

 勘違いしている人の多くは、クリアリー家についてからジェレミーがさんざんな目に遭うところばかり印象に残っているのでしょう。しかし、これはジェレミーの自業自得だし、監督もそのように描いています。

まとめ

☑ ジョンはもともと結婚式荒らしを嫌がっている。

☑ ジェレミーはジョンの気持ちお構いなしに強要する。

☑ クリアリーの結婚式に無理やり引きずって行ったのもジェレミーだから、そこでジョンが恋に落ちても文句を言う資格はない。

 

 しかも! ジェレミーがジョンにひどいことをするのは映画の前半で終わりではありません。映画のラストに向かって、さらに身勝手で常識外れのことを仕出かすんです!

 このことについては、↓こちらの記事で書いていますので、併せてどうぞ。

 

 さて、これでもまだ「ジェレミーが優しい」と言えますか?

 

 

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