オーウェン・ウィルソンの映画と性格

オーウェン・ウィルソン|知られざる性格をすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

ブラッドリー・クーパーはストイックな完璧主義者!|オーウェンの共演者をクローズアップ


 オーウェンに関する誤解を解き、彼についての真実をお伝えするために運営している、このブログ。

 これまではポール・ラッドのコメディ性を紹介した『幸せの始まりは』おまけの解説を除いて、オーウェン以外の俳優について書いたことはありませんでした

 しかし今回、新たなフェイクの被害者を発見したので、その人物についてお話ししようと思います。

 その被害者というのは・・・

ブラッドリー・クーパー

Photo by Shutterstock, britanninca

ブラッドリー・クーパー!

『ウェディング・クラッシャーズ』でオーウェンの敵役を演じた俳優さんです。

 オーウェンと共演したのは『クラッシャーズ』の時だけ。このブログでもキャスト欄で軽く名前を紹介しただけで、他はいっさい触れていませんでした。

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サックを演じるブラッドリー

Photo by New Line Cinema, zimbio

 が、最近たまたまブラッドリーの画像を見つけた時、合成や顔が違うものを発見!

 気になって調べていくと、オーウェンの二の舞いになりつつあるのが分かりました。

 

・オーウェンを巡るフェイクニュースを暴いた記事


 ブラッドリーに関するフェイクが広まって、オーウェンのような悲劇が起きる前に、ここでニュースの矛盾を取り上げておきたいと思います。

 しかしフェイクの話に行く前に、まずはブラッドリー・クーパーがどんな人なのか書いておきましょう。

この記事の概要

☑ ブラッドリー・クーパーのプロフィール

☑ オーウェンとブラッドリーが共演した映画『ウェディング・クラッシャーズ』

☑ ブラッドリー主演のおすすめの映画『二ツ星の料理人』

 ブラッドリーに関しては、間違っても『クラッシャーズ』だけで判断しないように。本当の彼は、あの映画のイメージとは真反対ミステリアスで気品のある素敵な俳優さんです。

 

🌲ブラッドリー・クーパーの経歴🌲

 ひとことで言うと、ブラッドリーは2009年頃からハリウッドで大人気の俳優さん。監督や製作も手がけ、音楽の才能もある多才な方です。

プロフィール

・1975年1月5日生まれ

・フィラデルフィア出身

・1999年、『SEX AND THE CITY』の端役でスクリーンデビュー。

・2009年、『ハングオーバー/史上最低の二日酔いと消えた花ムコ』のフィル役でブレイク

・以後『アメリカン・スナイパー』、『二ツ星の料理人』、『アリー/スター誕生』などヒット作に続々と出演。

『アリー/スター誕生』では監督および作曲とパフォーマンスも行い、レディー・ガガとの共演で大変な注目を浴びました

幼少期には難聴の危険もあった

ブラッドリー・クーパー 子供

子供の頃のブラッドリー

Photo by Bravo, timetoast

 小さい時に耳の切開を何度もしたというブラッドリー。中耳炎だったらしいのですが、あまりに切開回数が多くて、聴力を失う危険もあったそうです。しかし、奇跡的に聴力を維持でき、ブラッドリーは音楽でも才能を発揮することになりました。

キャリア初期には自傷行為も

 噂によればブラッドリーは若い時、パーティーの途中でコンクリートの床に頭を叩きつけるという奇行を起こしたことがありました。それも2回!

 デビュー間もない頃のブラッドリーはほとんど相手にされず、ドラマでやっと得た役も出番をカットされたり、さんざんだったようです。

 本人も当時のことを振り返って、「どんどん出番を減らされて、死にたかった」と吐露しているので、頭を打ちつけたのは自傷行為でしょう。

生真面目な完璧主義者

 ブラッドリーはまじめで責任感が強く、必要以上に完璧を追求するストイックな性格。一方で優しいところもあって、貧しい通行人がブラッドリーのコートを羨むと、すぐに脱いで渡してあげたというエピソードを残しています。

🌲オーウェンと共演した『ウェディング・クラッシャーズ』🌲

 2005年のロマコメ『ウェディング・クラッシャーズ』で、ブラッドリーは敵役のサックを演じています。

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 浮気性で暴力的、おまけに自惚れが強いサックはとにかくイヤな人物。私が最初にブラッドリーを観たのは、あいにく『クラッシャーズ』だったので、ファンになるにはちょっと時間がかかってしまいました。

オーウェン・ウィルソンのブラッドリー評

Photo by charlierose

 オーウェンは音声解説で、ブラッドリーについてこう言っています。

オーウェン:サックはとにかくイヤな人物。本当にひどすぎる。でも、ブラッドリー本人はとてもいい人なんだ。イヤな奴を演じるのが上手なだけだよ。

 後で他の映画を観ると、オーウェンの言うとおりだと分かりました。むしろサックはブラッドリー本人の性格とは大きく違うよう。

 逆に言えば、「自分と大きくかけ離れた性格を演じることができる才能」があるということですね。

ブラッドリーもアドリブは得意?

 サック役の時、ブラッドリーのアドリブは監督にも大ウケしています。

・ラッコ救出を自慢するセリフ。

・殴る前にネクタイを肩に上げる仕草。

 サックは動物愛護に熱心な資産家という設定。いつも自分の功績を延々と語って、周囲をうんざりさせます。中でもラッコを助けた話は騒がしいことこの上なし!

・ラッコ救出自慢のシーン

 くしゃみしたり、「キャウキャウ」と鳴きマネしたりするのはブラッドリーの即興。1度はサックに薬を盛ることに反対したジョン(オーウェン)が「キャウキャウ」の声に辟易して、「やっぱり薬を」と言うのも笑えます。

Bradley Cooper Wedding Crashers

Photo by New Line Cinema, fanpop

 暴力的なサックはジョンに何度も殴りかかります。殴る前にネクタイをさっと肩の後ろに放り投げるしぐさは現場でブラッドリーが思いついたもの。単純にネクタイがヒラヒラしていると殴りにくいという理由かもしれないけど、監督は大ウケしていました。

ブラッドリー・クーパーのオーウェン評

 ブラッドリーにとって、『クラッシャーズ』は4番めの映画で、良くも悪くも初めて観客の注意を引くことができた作品でした。

 サックはこれ以上ないほどイヤな役ですが、なかなか軌道に乗れずにつらい思いをしていたブラッドリーは演じられるだけでも嬉しかったそう。

 彼はインタビューで、共演した時のオーウェンについても触れています。

ブラッドリー:オーウェンは完璧な人だった。彼は半端なことは絶対にしないよ。

 短いながら、オーウェンの徹底した真面目さを表現した言い回しですね。

 オーウェンとブラッドリーは「まじめで責任感が強い」ところが似ているので、共感できるのかもしれません。

🌲『二ツ星の料理人』はブラッドリーの性格にピッタリ!🌲

 本当のブラッドリーは『クラッシャーズ』サックとは正反対。ブラッドリーに1番似ているのは『二ツ星の料理人』のアダムでしょう。

完璧を追求するシェフのアダム

ブラッドリー・クーパー シェフ 

Photo by 3 Arts Entertainment, indianexpress

 ストイックで責任感の強すぎるアダムは何でも完璧でないとイライラしてしまう情熱的な料理人

 あまりの完璧主義が度を越して、トラブルを起こすことも。一度は自分を追い詰めすぎて自殺未遂を起こすシーンがありますが、この病んだ雰囲気もブラッドリーと共通しています。

ブラッドリーは脚本と製作にも関与

 この映画にブラッドリーは初期段階から関わっていて、ストーリーにも彼の考えは大きく反映されています。そのおかげか、ブラッドリーはアダムに強い共感をもって演じることができたようです。

ブラッドリーは本当に料理が上手

ブラッドリー・クーパー 料理

Photo by 3 Arts Entertainment, nikikitchen

 実は小さい時にはシェフになりたいと思っていたブラッドリー。

 お祖母様がお料理上手だったらしく、彼は子供の時から料理は得意だったようです。アダムを演じるにあたっては三ツ星シェフの指導も受け、プロ並みの腕なのだとか。

🌲その他のおすすめ映画🌲

 ブラッドリーも出演作は多く、リストを眺めていると、いい映画がたくさんあります。私が今まで観た中からいくつかご紹介しましょう。

『ハングオーバー』シリーズ(2009,2011,2013)

 男たちが一夜のどんちゃん騒ぎをした翌朝、記憶がすっかり抜けていて、次々とトラブルに巻き込まれるストーリー。ブラッドリーが演じたのは、明るく豪快で親切なフィル。彼がブレイクした役でもあります。

 

 ちなみに1作めの時、ブラッドリーのしぐさがオーウェンそっくりに見えるのは偶然でしょうか? それとも彼自身、充分に意識した上でのことだったのかしら。小さな動きにいたるまでオーウェンを参考にしているように見えました。

『特攻野郎Aチーム』(2010)

 80年代に大人気だったテレビドラマシリーズのリメイク映画版。キャストはドラマとは異なります。ブラッドリーが演じているのはチームの伊達男フェイスの役。一見プレイボーイに思えて、実は純情で真摯なところが素敵です。

 

 これは危険を伴う撮影で、ブラッドリーは足の腱を切る怪我をしてしまいました。確かにメイキングを見なくても、危険が伝わる映像。

 ブラッドリーの素晴らしいアクションをぜひ堪能してください。監督から「こんなにうまい俳優はいない」と褒められた、プロ並みの銃の扱いもお見逃しなく!

『世界にひとつのプレイブック』(2012)

 妻の浮気現場を見て精神のバランスを崩してしまったパット(ブラッドリー)が、やはり精神を病んだティファニー(ジェニファー・ローレンス)と寄り添っていく物語。

 派手な展開はないけれど、人間の心理を細かく描いた深みのある作品です。ここでもブラッドリーはプロデューサーとして製作面にも携わっています。

🌲まとめ:オーウェンとブラッドリーは共通点も多い🌲

 このブログの主人公オーウェンは、心優しくて人懐っこい性格。一方、今回取り上げたブラッドリーはストイックで徹底した完璧主義者

 でも面白いことに、オーウェンとブラッドリーはいくつかの点でよく似ているところがあります。

1.コメディからシリアスまで演じ分けることができる演技力

2.深みがあってよく通る声とディクションのハッキリした話し方

3.優しくて気品があり、まじめで勇敢な性格

4.即興に長け、ストーリーを生み出す才能がある。

 2人ともめったにない優れた才能と好感のもてる性格の持ち主ですね。

 しかし、あいにく彼らはどちらもフェイクを流される被害に遭う点でも共通しています。

 ブラッドリーに関するフェイクは現在増えつつあるよう。嘘で遊ぶ連中に歯止めをかけるべく、次回はブラッドリーの不審なニュースを簡単に取り上げましょう。

 

つづく▶︎