オーウェン・ウィルソンの映画と性格

オーウェン・ウィルソン|知られざる性格をすべて公開!

『ナイト・ミュージアム』のカウボーイや『アルマゲドン』のオスカー、『カーズ』の主役の声を担当するなど、有名作品に数多く出演している、ハリウッドの人気俳優オーウェン・ウィルソン。そんな彼の真の姿について伝えるブログです。

殺人鬼? それとも超能力者?『アフターライフ』の謎めいた男エリオット

アフターライフ エリオット

 

 さあ、今回はリーアム・ニーソン主演の映画を考察していきますよ! ご紹介するのは、『アフターライフ』。日本ではマイナーですが、とても面白い映画です。

アフターライフ dvd

Photo by ©︎Anchor Bay Entertainment

作品情報

・公開:2009年

・ジャンル:スリラー

・時間:104分

・出演:リーアム・ニーソン、クリスティーナ・リッチ、ジャスティン・ロング他

 

 この映画の魅力は何と言ってもリーアム・ニーソン1人にあります。アクションで有名になった彼のイメージと裏腹に、ここでは静かな緊張感に満ちた演技を見せています。

 

 さて、国内外問わず、この映画で最も物議を醸すテーマは「主人公のアンナは生きているのか、死んでいるのか?」

 答えを先に言うと、死んでいます

 

🕯『アフター・ライフ』あらすじ🕯

アフターライフ アンナ

Photo by ©︎Anchor Bay Entertainment

 アンナ(クリスティーナ・リッチ)は近ごろ無気力になり、恋人のポール(ジャスティン・ロング)を困惑させている。ある日ポールがディナーの席でプロポーズしようとすると、アンナは彼の言い方から別れ話と勘違いして激怒。嵐の中で車を走らせ、途中で大事故を起こす。

 気がつくとアンナは殺風景な部屋に寝かせられ、葬儀屋エリオット(リーアム・ニーソン)が彼女を見下ろしている。エリオットは、彼女が事故で死んで、自分は葬儀の準備をしていると話す。

 アンナは自分は死んでいない、話ができるのが証拠と主張するが、エリオットは「皆、そう言う。でも、私以外の人間には、きみは死体にしか見えない」と取り合わない。

 アンナは心の中でポールに助けを求めるが、そうするとポールの現実での言動も狂い出した…。

🕯アンナは生きているのか?死んでいるのか?🕯

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Photo by ©︎Anchor Bay Entertainment

 アメリカでの公開当時から物議を醸したテーマ。監督は後にインタビューで「アンナは生きていて、エリオットはシリアルキラーである」と語ったそうですが、私自身はこのインタビューの出所を見つけられませんでした。

 

 監督が意図した内容はともかく、私はこの映画を観て「アンナは死んでいる」としか思えません

根拠①:脈がない

 アンナはエリオットがいなくなった後、自分の脈を確かめようとして失敗。もし生きて意識がある状態なら、脈はあるはず。死んでいる証拠です。

根拠②:電話が通じない

 これは2度登場します。最初はかかってきた電話を切って、別の電話をかけようとしますが、アンナにはできません。何度電話のフックを押しても、かかってきた電話を切れず、彼女は諦めます。

 2度目は地下室を抜け出して、エリオットの私室の電話を使う時。彼女はポールの携帯にかけ、「助けてほしい」と訴えますが、ポールは彼女の声が聞こえず、気味悪がって切ってしまいます。

 電話が通じているのに声が届かないのは、やはりアンナが死人だからでしょう。

根拠③:鏡と息

 これは「アンナは生きている」と主張する側の有力な根拠になっていますが、私はそうは思いません。

 この【息】が誰にでも見えているとは限らないからです。エリオットがそっと拭き取るのは、「彼女が息を見て生きていると勘違いするのを避けるため」ではないでしょうか。彼女とエリオット以外の人間にあの【息】が見えているかどうかは不明です。

根拠④:外に出ても元の場所に戻る

 葬儀の支度が済んだ後、エリオットはアンナを外に出してやります。ポールの家に向かうアンナが行き着くのは地獄のような恐ろしい場所。魔女のような老婆からツタで縛り上げられ、口から虫を吹きます。そして、気づけば死体安置所に戻っていました。

 これも生きているならあり得ない現象です。

根拠⑤:ヒドリニウム・ブロマイドの注射

 これも息の件と同じく、「アンナは生きている」と考える観客にとっての有力な根拠になっています。しかし、私はこれも生きている根拠にはならないと考えます。

 生きている肉体と死体とでは、薬品の働きも異なるはず。エリオットは「死体の腐敗を防ぐために注射する」と語りますが、彼が嘘をついている証拠はありません。

 警察の1人が「ヒドリニウム・ブロマイドって薬なら、仮死状態にできる」と話すシーンがありますが、これは生きている身体に対しての話。死体に注射した場合どうなのかは、観客には分かりません。

 

 化学に疎い私ですが、もし仮死状態だとしたら少なくとも1つおかしなことがあります。映画を観ると、エリオットは何度も注射を打っています。

 仮死状態にするためには、致死量の一歩手前の量を打たないといけません。この映画みたいに繰り返し注射していたら、アンナはあれほど元気に動き回ることはできないはず。意識が戻っても、もっと弱りきっていないと辻褄が合わないのです。

 よって、ヒドリニウム・ブロマイドはエリオットの発言どおりの目的で使われているのだと思います。

根拠⑥:叫んでも聞こえない

 墓に埋められる時、アンナは棺の中からギャーギャー叫びますが、参列者はまったく気づきません

 実際に観れば分かりますが、彼女が叫び出すのは棺に土をかぶせ始めたタイミング。周囲は特に騒がしくもないので、あれだけ騒いで棺のフタを叩き続ければ、誰かが気づくはずです。

根拠⑦:食事を摂らない

 死体安置所に運び込まれて3日間、アンナはいっさい食事や飲み物を口にしていません。もし生きているのなら、あんなに元気に動き回れないはずでしょう。

 

🕯エリオットは善人で超能力者!🕯

After.Life Liam Neeson

Photo by ©︎Anchor Bay Entertainment

 今度はエリオットの行動にスポットを当てて、彼の善悪をハッキリさせます。

根拠①:電話

 アンナの生死の問題のところでも書きましたが、エリオットの家の電話はちゃんと通じています。

 エリオットが細工した可能性もゼロ。アンナの声がポールに届かなかった電話はエリオットの居間の電話機を使ったもの。エリオットはアンナがあの電話機を使うとは予想できるはずがなく、細工する暇もありません

 この点から見ても、アンナの電話は本当に声が届かなかったことが証明されます。

根拠②:アンナが部屋にいる状態でカーテンを開ける

 もしエリオットが殺人鬼で嘘をついているのであれば、アンナが動いているところを見られないように細心の注意を払うはず。しかし、彼はアンナが姿見を覗き込んでいる時にカーテンを開けて外を眺めます

 これもエリオットに後ろ暗いところがない証拠でしょう。

根拠③:あっさり手鏡を渡す

 アンナが姿見で自分の姿を見ている時、エリオットは息をハンカチで拭き取りました。にも関わらず、葬儀の直前アンナが「最後に自分の姿を見たい」とせがんだ時、あっさり手鏡を渡します。

 息で曇るのはアンナの幻想でしかないことを知ってるからこそ、こんな行動に出たとしか考えられません。

 もしエリオットが殺人鬼なら、手鏡をかざすだけで絶対にアンナに渡さないはずです。

🕯『アフターライフ』考察まとめ🕯

リーアム・ニーソン エリオット

Photo by ©︎Anchor Bay Entertainment

 リーアム・ニーソンが演じるエリオットには独特の魅力があります。

 時には死者の自覚のなさにイライラすることもありますが、基本的には誰に対しても優しく、公平です。

 

 私はエリオットの人物像がとても好きです。死者と話す能力があるばかりに、死者の愚痴やワガママに振り回されるのは、観ていて気の毒になりますね…。

 エリオット自身、一度腹を立てて「こんな能力、まるで呪いだ」とぼやいていました。

 

 それでも彼は最後まで、死者がなるべく安らかにあの世に行けるように一生懸命計らっています。

 リーアムの優しい中に威厳のある表情がとてもこの役に似合っていますね。

 

字幕が下品すぎる!『ナイト・ミュージアム』ジェドの本当のセリフ

ナイト・ミュージアム 字幕

 

 私は映画を観る時は、絶対に字幕で観ます。俳優の声をそのまま味わいたい私としては、吹き替え版など論外。

 しかし、字幕に不満を持つことはよくあります。素人の私が言うのもなんですが、センスのない字幕翻訳家が多すぎます。オリジナルのセリフを確認して、字幕に頭にくることなどしょっちゅう。

 

 有名な『ナイト・ミュージアム』シリーズの字幕にも、呆れるような誤訳が散見されます。ここではブログの性質上、オーウェン演じるジェデダイアをメインに、オリジナルのセリフを紹介しましょう。

 

 

 

🕍ジェデダイアは言葉のきれいなカウボーイ🕍

オーウェン・ウィルソン ジェド

Photo by ©︎20th Century Studios, Inc.

 字幕を見ながら、オーウェンの(繊細な声を犠牲にした)荒々しい声を聞いていると、いかにも西部の男の雰囲気が漂ってきますよね?

 しかし、原語のほうをチェックしてみると、ジェドの言い回しは意外にもソフト。

 本当は非常に上品なカウボーイです。

カームンラーは「いいやつじゃない」

Owen Wilson Jed

Photo by ©︎20th Century Studios, Inc.

 仕事を終えたラリーの携帯が突然鳴り、ジェドの声が聞こえてくるシーン。

 小さな体で受話器に登り上がり、スミソニアンでの危機を伝えるジェドは見物ですが、ここでのセリフはオーウェンの性格が端的に伝わってくるものでもあります。

ラリー:ジェド、おまえ・・・いったいどうやって電話をかけたんだ?

ジェド:そこはいい! あの憎たらしいチビザルが魔法の石板を盗んだせいで、俺たちはとんでもない目に遭ってるんだ!(中略)カームンラーさ! アクメンラーの兄貴だ! ここにいるんだよ! いいやつじゃない。もう一度言うぜ、いいやつじゃないんだ!

(出典:fandomのスクリプトから翻訳。)

 追っ手が迫り、今にも捕らえられそうな緊迫した状況の中、必要な情報だけを分かりやすく伝えていますね。これはオーウェンそのままと言ってもいいほど、よく似た特徴です。

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 さて、ここで面白いのは、カームンラーのことを「いいやつじゃない」、英語ではnot a friendly”と表現すること。後で登場するカームンラーの性格を考えると、ずいぶん控えめな言い回しです。西部の男らしからぬ、上品な言い回しだと思います*1

「あんたの第一印象、分かってる?」

ナイトミュージアム カームンラー

 カームンラーに捕らえられた時のシーンでも、字幕とオリジナルでかなりの差があります。ジェドは自分がカームンラーをどう思っているか、はっきり言うのですが、

字幕

「あんたこそ何だよ? ウザ・キモいイカレ野郎だ。ついでに付け加えると超マヌケ!」

オリジナル

「あんたの第一印象、分かってる? 1.誇大妄想、2.変人、もうひとつ3番目をくっつけて、マヌケ!」

 オリジナルでは人格否定はしていないんです。字幕より洗練された言い方と思いませんか?

「ボケナス」なんて言ってない! オリジナルでは「フラップジャック」

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Photo by ©︎20th Century Studios, Inc.

 同じく『ナイト・ミュージアム2』で、カームンラーに閉じ込められた展示物たちが集まるコンテナボックスの中で、ジェドがカスター将軍の自惚れに呆れて、オクタヴィウスと脱出の相談を始めるシーン

 字幕ではジェドがカスター将軍を「ボケナス」と呼び、オクタヴィウスから「ボケナスって何?」と問われて、「トンチキと同一語だ」と答えます。

 

 これも、オリジナルではかなり違います。

ジェド:あのご立派な軍人、フラップジャックのハエひとつ叩けないぜ。さてと、外で俺たちのために戦っている巨人さんを助けないと。でも、今の状態では協力できないから、まずは脱出だ!

オクタヴィウス:フラップジャックって何?

ジェド:ビスケットとかスコーンみたいな食べ物さ。

 これを「ボケナス」に変えてしまうのは酷い…。

 

 ちなみにフラップジャックというのはお菓子の一種。アメリカではパンケーキを指し、イギリスではオートミールバーを意味する単語です。

 

「ビスケットとかスコーンみたいな食べ物」と言っているところをみると、ジェドが言っているのはイギリスのフラップジャックでしょう。

「きみの小さな友達に挨拶を!」

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Photo by ©︎20th Century Studios, Inc.

 最後に紹介するシーンは、翻訳が間違いなのではありません。ただ追加情報があると、ちょっと面白いと思って項目に含めました。

 

『ナイト・ミュージアム』で、ラリーのポケットから飛び出したジェドは大声で「きみの小さな友達にも挨拶しろよ!」

 このセリフは、偶然かどうか同時期に撮られた『トラブル・マリッジ』との繋がりが見られます。デュプリーが後半に着ているシャツには、

「僕のちいちゃなお友達にあいさつしてね!」

の文字が小人のイラストとともに書かれています。ジェドはこの文章を主語を変えて口にするんですね。

 日本語字幕では「俺はここだぜ!」なので、分かりにくいですが…。

 

 アメリカでは『トラブル・マリッジ』のほうが5か月ほど早く公開されたので、あのシャツを知っている人にはかなりウケたのではないでしょうか。

 

 

🕍まとめ:的外れな日本語字幕はいい加減にしてほしい🕍

Owen Wilson Steve Coogan

Photo by ©︎20th Century Studios, Inc.

 字数制限があるのは分かりますが、それでもセンスのない字幕翻訳家が多いことにはいつも呆れます。もちろん訳してくださる方がいるからこそ、誰もが気楽に洋画を楽しめることには感謝しています。

 しかし、意味を極端に変えるのはやめてもらいたいと思います。

 

 ということで、『ナイト・ミュージアム』シリーズのジェドは字幕のイメージより遥かに上品なカウボーイです。

 

 

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*1:字幕では雰囲気を出すためか「ものすごく悪い奴」となっていました。

日本では知られていない?! 隠れ名作映画おすすめ15選!

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 日本では、映画も決まった作品ばかりが話題に上りやすく、海外で大ヒットした作品でも全然入ってこなかったりします。そのせいで、素晴らしい映画なのに埋もれているものがたくさん!

 

 この記事では、個人的に「埋もれてはもったいない!」と感じる洋画を15作品紹介します。ランキングにするのは難しいので、年代順に並べますね。

 

 

🧡見逃せない洋画おすすめ15選🧡

 私が選ぶとどうしても好きな俳優の出演作に偏りますが、そこは悪しからず…。独断と偏見でオーウェン・ウィルソン及びリーアム・ニーソンの出演作から全部で15作品選出しました。

 奇数になっているのは、そのうち1作で2人が共演しているからです。

 

 ここで挙げる映画の大半は、現在日本では入手困難です。各映画の末尾にあるリンクは、Amazonで手に入る中古のディスクや配信、海外版のDVDに飛びます。なお、リンクの使用上、Amazonにしか取り扱いがない場合も楽天やYahooショッピングが表示されてしまいます。どうかお許しのほどを…。

1.『パトリック・スウェイジ/復讐は我が胸に』(1989)

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Photo by ©︎Warner Bros. Entertainment Inc.

作品情報

・公開:1989年

・ジャンル:アクション、スリラー

・時間:108分

・出演:パトリック・スウェイジ、リーアム・ニーソン、アダム・ボールドウィン、ベン・スティラー他

 

 リーアム・ニーソン初期の出演映画。ギャングの争いをテーマにした物語です。

 リーアム演じるブライヤーは途中で殺されてしまいますが、前半の活躍ぶりは見もの! 主役そっちのけの勢いで観客の目を奪います。猛犬注意の檻に飛び込んだり、電車の上に悠々と座って敵をかわしたり、リーアムらしい破天荒なアクションが魅力。

 

 その他の出演者では、駆け出しのベン・スティラーがギャングの息子役で出演しています。出番は少なく、リーアム同様に話半ばで殺されてしまいますが、初々しく可愛らしいベンの演技も見どころですよ。

2.『奇跡を呼ぶ男』(1992)

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Photo by ©︎Paramount Pictures Corporation

作品情報

・公開:1992年

・ジャンル:コメディ

・時間:108分

・出演:スティーブ・マーティン、リーアム・ニーソン、デブラ・ウィンガー他

 

 スティーブ・マーティン主演のコメディ映画。リーアム・ニーソンが警察署長役で助演しています。

 マーティン演じる【奇跡を売りにしたペテン師ジョナス】がトークショーで人々を楽しませる話を軸に、さりげないヒューマンドラマが展開する優れた映画。ジョナスと警察署長ウィルの対立やジョナスの妹ジェーンとウィルの恋物語も混ざり、面白い人間関係も魅力です。

 

 残念ながら、この映画は日本では入手困難。Amazonプライムでレンタルできるのは、【吹き替え版のみ】です。

 私自身は吹き替え版を観る気になれず、原語のビデオファイルとオリジナル英語字幕を入手し、自分で英語字幕を日本語訳してから観ました。

 

 しかし、皆さんはそんな面倒な作業はイヤだと思うので、Amazonプライムの吹き替え版をご紹介しますね。

3.『ルビー・カイロ』(1992)

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Photo by ©︎Miramax, LLC

作品情報

・公開:1992年

・ジャンル:スリラー

・時間:91分

・出演:アンディ・マクダウェル、リーアム・ニーソン、ヴィゴ・モーテンセン他

 

 リーアム・ニーソンの出演作ですが、これがまた入手困難。何と、日本では中古のレーザーディスクとビデオテープしかありません! レンタルや配信もなく、『奇跡を呼ぶ男』以上に不遇な扱い。

 結局、私はこれもビデオファイルと英語字幕を入手し、自分で日本語字幕をつけて観ました。

 

 愛する夫がメキシコで墜落死したことを知ったベッシー(アンディ・マクダウェル)は遺品整理をするうちに不審なものを見つけ、次第に夫の邪悪な素顔を知ることになる…という物語。

 リーアムはベッシーの新たな恋人となるラム博士の役です。ちょっと残念なのは、ストーリーでのラム博士の重要度が低いこと。テーマは面白いのに、詰めが甘い印象を受けてしまいます。

 とはいえ、リーアムの初々しさを味わえる一本ですし、埋もれさせておくのはもったいない映画。ぜひ、日本でもちゃんとディスク化して欲しいものです。

4.『レ・ミゼラブル』(1998)

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Photo by ©︎Columbia Pictures Industries, Inc.

作品情報

・公開:1998年

・ジャンル:ドラマ

・時間:134分

・出演:リーアム・ニーソン、ジェフリー・ラッシュ他

 

『レ・ミゼラブル』といえば2012年版が有名ですが、個人的にはリーアム・ニーソン主演のこちらもおすすめ。

 本作はミュージカルではなく、完全な映画。ストーリーはジャベール警部が自殺して、ジャン(リーアム・ニーソン)が解放されるシーンで終わります。晴れて自由の身になったジャンが空を仰ぎながら喜びを噛み締めるラストが爽やかで大好き。

 この『レ・ミゼラブル』、もっと広まってほしいものです。

5.『ザ・マイナスマン』(1999)

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Photo by ©TSG Pictures

作品情報

公開:1999年

ジャンル:スリラー

時間:111分

出演:オーウェン・ウィルソン、マーセデス・ルール、ブライアン・コックス、他

 

 オーウェン・ウィルソン主演の静かなミステリ映画。日本では中古のDVDがあるのみで、ほとんど話題にもならないのが残念。血みどろの表紙で誤解を与えますが、スプラッターではありません!

 パッケージ裏のあらすじだけ読むと、オーウェン演じるヴァンが連続殺人犯と思いますが、とんでもない。いざ観ると、ヴァンは無実で陰で糸を引いている人物がいて…と、なかなか複雑。

 あれこれ推理しながら観るのが楽しく、頭の体操にもいい(?)映画です。

 

 出演者では、オーウェン1人が飛び抜けて素晴らしい。若々しく可愛らしくて、天使みたいです。それでいて、複雑な状況に置かれてしまったヴァンの不安な心理をよく演じています。

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6.『ホーンティング』(1999)

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作品情報

・公開:1999年

・ジャンル:ホラー

・時間:113分

・出演:リーアム・ニーソン、オーウェン・ウィルソン、リリ・テイラー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ他

 

 現時点では、リーアム・ニーソンとオーウェン・ウィルソンが共演した唯一の映画です。

 なぜかこの作品は評判が悪いのですが、個人的にはオーウェン・ウィルソンの映画ベスト10にも入れたほど大好き! リーアムとオーウェンはこの時初めて会ったようですね。後の2人の友情(一般的にはあまり知られていないようですが…)の原点としても貴重な作品かもしれません。

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7.『アイ・スパイ』(2002)

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作品情報

・公開:2002年

・ジャンル:アクション

・時間:96分

・出演:オーウェン・ウィルソン、エディ・マーフィー、ファムケ・ヤンセン他

 

 オーウェン・ウィルソンとエディ・マーフィーのコンビで繰り広げられる、ドタバタのスパイ物語。

 職場で不当に扱われる有能なスパイ、アレックス(オーウェン・ウィルソン)はアメリカから盗まれた軍用ステルス機を取り戻すため、チャンピオンボクサーのケリー(エディ・マーフィー)と組みます。しかし、ケリーはどうしようもないワガママ。2人は何度も言い争いますが、いつしか協力し、仲良くなっていきます。

 

 この映画もなぜか異常に低評価が多く、Twitterでも「こんなクソ映画が好きなのか?」と嫌味を言われたことがあります。

 でも私は大好きだし、面白いと言うファンも一定数以上はいますよ。オーウェン本人も「なぜ叩かれるのか分からない。僕はとても楽しかったのに」と言っています。

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8.『セラフィム・フォールズ』(2006)

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作品情報

・公開:2006年

・ジャンル:西部劇

・時間:115分

・出演:リーアム・ニーソン、ピアース・ブロスナン、アンジェリカ・ヒューストン他

 

 なぜこれが日本でほとんど知られていないのか、理解に苦しむ名作。リーアム・ニーソンとピアース・ブロスナンの共演というだけでも観客の気持ちをそそるはずなのに…。

 

 執拗に追ってくるカーヴァー(リーアム・ニーソン)から必死に身を守るギデオン(ピアース・ブロスナン)。壮大な自然の中、切羽詰まった追跡劇が繰り広げられるが、カーヴァーにはギデオンを恨むだけの理由があって…という話。

 シンプルですが観客を飽きさせず、ギデオンとカーヴァーの両方を善人として描いているのが良いポイント。ラストも爽やかです。

9.『トラブル・マリッジ/カレと私とデュプリーの場合』(2006)

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Photo by ©︎Universal City Studios LLC

作品情報

・公開:2006年

・ジャンル:コメディ

・時間:109分

・出演:オーウェン・ウィルソン、ケイト・ハドソン、マット・ディロン他

 

 オーウェン・ウィルソン主演のコメディ。職にあぶれたデュプリー(オーウェン・ウィルソン)が新婚夫婦(ケイト・ハドソン、マット・ディロン)の家に泊まり込んでトラブルになる話で、たわいない日常もの。

 

 この映画の魅力は何と言っても、子犬みたいに可愛いオーウェンを楽しめること。純真で無邪気なデュプリーは破天荒に見えて、意外にも真面目。ストーリーが進むごとに観客を味方につけてしまうふしぎなキャラクターです。

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10.『アフターライフ』(2009)

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Photo by ©︎Anchor Bay Entertainment

作品情報

・公開:2009年

・ジャンル:スリラー

・時間:104分

・出演:リーアム・ニーソン、クリスティーナ・リッチ、ジャスティン・ロング他

 

 これはリーアム・ニーソンの独断場と言っていい映画。アクションや歴史物が多い彼の作品の中でも珍しい役で、何と霊能力のある葬儀屋!

 死んだことを認めようとしない魂に向かって死を受け入れさせる人物で、リーアムの優しさと厳粛な魅力が余すところなく発揮されています。

 ちなみにリーアムはこの時期くらいから、ますます魅力的になって、演技力にも幅が出てきました。60歳近くになって以降、出演するものが次々と大当たりしたのもうなずけます。

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11.『ホール・パス/帰ってきた独身生活』(2011)

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Photo by ©︎Warner Bros. Entertainment Inc.

作品情報

・公開:2011年

・ジャンル:コメディ

・時間:109分

・出演:オーウェン・ウィルソン、ジェナ・フィッシャー、ジェイソン・サダイキス、クリスティナ・アップルゲイト他

 

 これは確かに、特にいい作品とは言えません。ファレリー兄弟の映画は『メリーに首ったけ』もそうですが下ネタが多く、好悪が分かれます。

 本作も登場人物の多くがセックスについて話し、上品な観客だったら怒りそう。

 

 でも主役のリック(オーウェン・ウィルソン)には好感が持てるんですよね。

 登場する2組の夫婦のうち、まったく不倫行為をしなかった唯一の人物がリック。その他の3人は、程度の差はあれど全員不倫に踏み込んでしまいます。

 ただ1人リックだけはトップレスの女の子を前にしても気持ちが動かず、あらためて妻への愛を自覚してキスひとつせずに去ります。

 

 リックの誠実さがオーウェン本人の性格と重なって見え、下品なこの作品の清涼剤になっています。

12.『THE GREY/凍える太陽』(2012)

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Photo by ©︎Open Road Films

作品情報

・公開:2012年

・ジャンル:アドベンチャー

・時間:117分

・出演:リーアム・ニーソン、フランク・グリロ他

 

 これはリーアム・ニーソン主演作の中でも、特に素晴らしい出来栄えの映画。

 アラスカの雪原に墜落して生き残った男たち7人が狼と大自然に苦しめられ、1人またひとりと命を落としていきます。シンプルなサバイバル劇ですが、構成に無駄がなく、観客もリーアムと一緒に旅をしているような疑似体験が味わえます。

 

 最後に1人残ったリーアム演じるオットウェイが絶望して神に向かって叫ぶシーンは圧巻! リーアムの見事な演技が迫力を生んで、とても感動します。

13.『アー・ユー・ヒア』(2014)

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Photo by ©︎Gilbert Films

作品情報

・公開:2013年

・ジャンル:なし(ロマンス、サスペンス、ドラマの融合)

・時間:113分

・出演:オーウェン・ウィルソン、ザック・ガリフィアナキス、ローラ・ラムジー、エイミー・ポーラー、他

 

 これはもう、私のブログやツイートの読者には王道ですね。オーウェン・ウィルソン主演のヒューマンドラマです。

 言外に語られる要素も多く、登場人物の服装や柄にまで意味を感じる、深みのある作品。オーウェン演じるスティーブの恋人アンジェラを演じるローラ・ラムジーも可愛らしくて、よく似合っています。

 残念なことに、日本ではAmazonプライムの配信のみ。ちゃんとディスク化してほしいものです。

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14.『インヒアレント・ヴァイス』(2014)

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Photo by ©︎Warner Bros. Entertainment Inc.

作品情報

・公開:2014年

・ジャンル:スリラー

・時間:149分

・出演:ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン、オーウェン・ウィルソン他

 

 この映画でのオーウェン・ウィルソンの出番は少ないけれど、ストーリーで重要な役割を果たします。麻薬がらみの闇組織を暴いていくミステリで、オーウェン演じるコーイは組織に利用されるサックス奏者。

 彼は映画の半ば辺りで登場しますが、ここが素晴らしい! ほとんど真っ暗な中で主人公の探偵(ホアキン・フェニックス)と話をするのですが、囁き声だけで格別の存在感を出せるのには感心しました。

15.『クーデター』(2015)

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Photo by ©︎The Weinstein Company

作品情報

・公開:2015年

・ジャンル:アクションスリラー

・時間:103分

・出演:オーウェン・ウィルソン、レイク・ベル、ピアース・ブロスナン、他

 

 これは日本でもかなり宣伝されていましたが、不当な評価が多く、今ではディスクの入手が困難な映画。

 

 出張のため、家族を連れて某アジア国に赴いたジャック(オーウェン・ウィルソン)が外国人ターゲットのクーデターに巻き込まれるストーリー。筋書きは単純ながら家族愛や友情に彩られた作品で、とても感動します。

 ジャックを救う役回りにピアース・ブロスナンが出演していて、彼も良い味を出しています。

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🧡マイナー扱いの映画を発掘するのも楽しい🧡

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 いかがでしたか? あなたの興味を引く作品は見つかったでしょうか?

 

 海外で人気のある作品でも、日本ではさっぱり…というのはよくあること。興味があったら、どんどん観てみましょう。

 そして大事なのは、批評家や映画評論サイトを信用しないこと。私の経験上、批評家の言うことは大半が的外れです。とにかく自分が興味を持ったら、観てみること。

 

 この記事では私のおすすめを挙げましたが、これを機にあなたも【日本で埋もれたままの素敵な映画】に出会えますように!

 

アクションの危険度は80%くらい? |映画『シャンハイ・ナイト』のハラハラするシーン

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『シャンハイ・ナイト』の解説の続きです。今度は危険なアクションについて。

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

作品情報

・公開:2003年

・ジャンル:アクション、コメディ

・時間:114分

・出演:ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン、エイダン・ギレン、ファン・ウォン、ドニー・イェン他

 

 前回は、この映画の見どころ・豆知識についてご紹介しましたね。

 ホームズ、チャップリン、切り裂きジャックなどについて書きながら映画の撮影エピソードも盛り込んだので、ちょっと長過ぎる記事になってしまったかもしれません。

 バランスを取るため、今日はテーマを絞って、短くまとめましょう。

この記事のテーマ

☑『シャンハイ・ナイト』でのオーウェンの危険度はどのくらいだったか?

 生き埋めや絞首刑未遂も耐えなければならなかった前作『シャンハイ・ヌーン』をMAXとして比較すると、

危険度:★★★★★★★★☆☆

 

 かなり危険度が高いのが分かると思います。『シャンハイ・ヌーン』がどれほど危険だったかについては↓こちらをどうぞ。

 

 この記事では、『シャンハイ・ナイト』でオーウェンが味わった過酷な撮影シーンについて紹介しましょう。

 

 

🌃『シャンハイ・ナイト』のアクションの危険度は?🌃

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 前作の『シャンハイ・ヌーン』では、生き埋めにされたり、本当に首を吊られたりしたオーウェン。では、続編の『ナイト』ではどうでしょうか?

 

 先に結論を言うと、「『ナイト』も負けず劣らず危険なシーンが多かった」。シーンによっては、生き埋めと同等にひどい目に遭っています。

逆さ吊りで水に漬けられる

シャンハイ・ナイト ジャッキーチェン オーウェンウィルソン

Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 ここは、おそらくこの映画で最もオーウェンの負担が大きいシーンでしょう。

 ラズボーン(エイダン・ギレン)とウー・チャウ(ドニー・イェン)の悪者コンビに捕まってしまったチョン(ジャッキー・チェン)とロイ(オーウェン・ウィルソン)。2人は逆さ吊りにされ、水に沈められそうになります。

 

 同じ吊るされるとはいえ、ジャッキーはすぐに脱出。後半は敵との戦いがメインになります。

 いっぽう、オーウェンはジャッキーが戦う間ずっと吊られたまま。それだけでなく、何度も

水に突っ込まれる➡引き上げられる➡突っ込まれる➡また引き上げられる

の動作を繰り返すのです。

 

 文字では伝わりにくいので、ちょっと動画をご覧ください。

 ジャッキーと敵が戦う間、しょっちゅうレバーが回って、かわいそうなロイ(=オーウェン)は何度も水に浸かっています。

ロイ:いっそ早く溺れさせてくれ! もうどうなってもいいよ!

 途中、チョンがレバーを小刻みに操作して敵を追いつめるショットがありますよね? あの時、奥でずっと上がったり下がったりしているのも本物のオーウェン

ドプキン監督:オーウェンはこのシーンをすべて自分でやった。頭から何度も水に突っ込まれるのに、文句ひとつ言わなかったんだよ。

 ふつう、俳優は濡れるのを嫌うし、こんなことをさせられたら監督を殺しかねないのもいるんだがね。オーウェンはほんとうにいいヤツだよ。

 オーウェンが黙って、この苦痛な撮影に耐えたことについては、映画の脚本家からも讃えられていました。

 確かにオーウェンは我慢強いですが、ここまでさせるって・・・。

 ただ、ドプキン自身は脚本を読んだ時、この水責めのシーンには否定的でした。コメンタリーではこのあたりの事情を濁した言い方をしていますが、脚本家たちに押し切られてしまったのかもしれません。

 オーウェンが逆さでいられる最大時間は2分そのたびに下ろしては20分ほど寝かせ、これを繰り返して撮影しました。でも、何度も吊るされたり下ろされたりするのも疲れたんじゃないでしょうか?

 オーウェン、こんなひどい撮影はキッパリ断らないとダメですよ!

ビッグベンの針にぶら下がる苦行

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 映画の終盤、時計を突き破って落下しそうになるチョンをロイが受け止めるシーン。この後、二人は分針から飛び降りて、ヴィクトリア女王の馬車に着地します。

 

 このシーンも、かなりリアルな状況で撮影されています。

 まさか本物の時計台ではありませんよ、もちろん。でも、オーウェンとジャッキーは地面から36mの高さに取り付けられた円盤に本当にしがみついているのです。

 

 ここでも、やっぱりオーウェンの方が大変な役回り。彼の方が長くぶら下がっていなければなりませんし、飛び出してくるジャッキーの手を取って、支えてやる必要もあります。

 ジャッキーを右手で支えながら、オーウェンがかなり痛そうに顔を歪めているのに気がつくでしょうか? じつは、この1年ほど前、オーウェンは『エネミー・ライン』のアクションで右の肩を脱臼しているのです*1

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 すでに一度痛めているのに、加速度がついて落ちてくるジャッキーを右腕で受け止めるんですよ! 「また関節が外れたら・・・」と考える人はいなかったんでしょうか?

時計台からの落下もリアルの落下!

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Photo by Touchstone Pictures

 続く落下シーンも、実際にジャッキーとオーウェンが落ちています。分針が揺れてぶら下がるところも編集なし!

 

 まあ、ジャッキーは慣れていますし、危険なスタントを好んでやっていますから、そこまで苦労はなかったでしょう。でも、オーウェンはかなり怖かったのではないでしょうか?

監督:落下シーンの後は鼻血が出たりするんだよね・・・大変だよ。

 俳優にここまでの負担を強いるのはやめてほしいですね・・・。ジャッキーみたいに、本人が楽しんでいる場合はいいですけどね。

 

 

🌃まとめ︰『シャンハイ・ナイト』もオーウェンの負担は大きかった🌃

 矢継ぎ早に過酷なシーンがつづく前作よりマシとはいえ、やはり『シャンハイ・ナイト』も危険!

オーウェンの負担まとめ

☑ 逆さ吊りにされて、何度も水に突っ込まれる。

☑ 怪我で弱っている右腕でジャッキーをぶら下げないといけない。

☑ 落下シーンも本物で、36m落ちる羽目になった。

 

 もちろん、ジャッキーは戦いシーンをいくつもこなし、危ないアクションだけで言えばジャッキーのほうが多いでしょう。

 しかし、ここで大切なのは、「ジャッキーは元々アクション好きであるのに対し、オーウェンは我慢しているだけ」という事実。

 オーウェンは基本的に、要求されればどんな過酷なシーンでも我慢します。

 でも、黙って耐えているからといって、不快に思っていないわけではありません。オーウェンは「文句を言ったら悪い」と、遠慮しているだけ。内心ではとても嫌な思いをしていることも多いんです。

 製作者はもっと彼の気持ちを配慮すべき。あんなに甘えていては、オーウェンがかわいそうです。

 それでも、ドプキン監督はちゃんとオーウェンをねぎらっていますから、他の製作者よりはずっと気遣っているとは思いますが・・・。

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Photo by Steve Granitz - © WireImage.com

『シャンハイ・ナイト』の話題、もう少し続けますね。次回はいろいろなシーンを取り上げて、撮影のエピソードやオーウェンとの性格の比較などをお話ししましょう。

 

つづく➡

 

 

映画の一覧に戻る

 

*1:脱臼というのは肩の関節が外れて、激痛を伴う怪我。一度脱臼すると、外れやすくなって、再発しやすい。

12月の運営報告|2022年最後のアクセスはいかに?

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 ちょっと遅くなりましたが、恒例の運営報告を。

 今月は先に『ラブ・アクチュアリー』の記事をアップしています。

 

 ブログも間もなく3年目なので、【ブログ運営】カテゴリももうちょっと整理しないと…。

 

 では、運営報告に入りましょう。

 

 

🌷12月の運営報告🌷

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 いつも通りスマホの回線を利用してブログを書いているので、アクセス数に自分が入り込んでしまっていますが、大きな差はありません。

記事数

 リライトを含め2記事(運営報告を除く)

 12月は早々に「オーウェン・ウィルソンの名を騙る中傷コメント」が書き込まれたため、抗議の記事を書きました。

 

 この記事をアップした後、しばらくこれがトップで目につくように記事の更新を控えていました

 この場で改めて書きますが、事情を知りもしない方から攻撃を受けるいわれはありません。

 

 Twitterでも私たちの結婚にケチをつけて、「証拠を見せろ」と騒ぐ人がいましたが、ナンセンスです。私たちは見も知らぬ人の暴言に応える義務はありません

 

 ちなみに受け取った中傷はTwitterに通報し、現在アカウントをロックされた方も数名います。

 どうぞお気をつけください。

PV数

 2977PV。昨年の同じ月と比較すると、2倍近く増えています。

 流入バランスは【検索流入】が最も多いですね。

ユーザー数

 合計1771ユーザー(自分を除外)。57ユーザーがリピーターでした。

 訪問元の地域は、合計19か国

収益

 アドセンスもいつもの水準を保っています。11月は、うまい棒(旧価格)に換算して43本分でした。

 

 

🌷最も読まれた記事10選🌷

 いつも通りトップページやカテゴリページ、運営報告記事は対象外としています。

1位:「オーウェンの鼻は殴られて骨折!」

 依然として検索1位をキープ中。運営報告で1位になったのは久しぶりですが…。

2位:「オーウェンはもう結婚した!」

 アンチからの攻撃理由になっている記事です。繰り返しますが、他人からあれこれ言われる筋合いはありません。

3位:「集団ストーカー」

 これも毎月かなり読まれ続けています。

4位:「リーアム・ニーソンの魅力」

 検索順位は落ちちゃったけど、ますます読まれるようになっています。

5位:「ネクタイがドアの取っ手にかかっていたら引き返すべし」

 いつも通りのランクイン。

6位:「遺伝の法則を無視してねつ造した赤ちゃん」

 恒例です。相変わらずPinterestのピンが伸び続けているようです。

7位:「オーウェンになりすました悪質コメント」

 先ほど触れた記事です。くどいようですが、【なりすまし】と【意味不明のヘイトコメント】はおやめください。

8位:『ロキ』を信じちゃダメ

「ディープフェイクなんかで映画を作るわけないだろ?」と陰口を叩くアンチもいますが、何の根拠があってそう言うのでしょうか?

9位:「ナイトミュージアムのジェド」

 あっ、これは珍しいランクインです。

10位:「『アルマゲドン』の魅力的なオスカー」

 6か月連続ランクイン。検索流入で強い記事です。

🌷1月の目標🌷

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 今年はプライベートでいろいろ新生活の支度があるので、ブログの更新ペースは落ちていくと思います。

 思いついた時にちょっと書いたり、リライトしたり、のんびり書いていくつもり。

 

 2023年もどうかよろしく。

『ラブアクチュアリー』の面白いところ・ダメなところ

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 新年明けましておめでとうございます! ついに2023年になりましたね。皆さんにとって、幸せと希望に満ちた1年になりますように。

 

 さて、新年の初記事は…『ラブ・アクチュアリー』! 今回はオーウェンではなく、リーアムパパの出演映画です。

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Photo by ©︎Universal Pictures

作品情報

・公開:2003年

・ジャンル:ロマンス

・時間:135分

・出演:リーアム・ニーソン、ヒュー・グラント、コリン・ファース他

 

 この映画で残念なのは、ストーリーを詰め込み過ぎてゴチャゴチャしていること。それでもリーアム演じるダニエルの物語を始めとして、合計3つのエピソードは一見の価値がありますよ。

 

💚『ラブ・アクチュアリー』リーアム・ニーソンの役は?💚

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Photo by ©︎Universal Pictures

 先ほども書いたように、本作はいくつものストーリーが混ざり合っています。リーアムが演じるのはダニエル。

 ダニエルは妻を亡くしたばかりで、妻の連れ子サムの幼い恋を、あの手この手を使って応援してやる優しい父親。

 

 アクションやダークなストーリーが多いリーアムには珍しいアットホームな役柄ですね。

ドラムの騒音をひたすら我慢

 ダニエルはおとなしく、あまり自己主張をしない性格です。それがはっきりと現れているのが、サムが学芸会のためにドラムの練習をするシーン。ダニエルは文句ひとつ言わず、耳を塞ぎながら我慢しています。

 幼い子どもの恋を応援するためとはいえ、ドラムの騒音にはかなり忍耐力が必要ですよね…。

 でも、リーアムは意外なところで自己主張をしないので、こういう大人しさもあります。

改札口すり抜けをそそのかす

 映画の終わり頃、サムは飛行機で旅立つ彼女に想いを打ち明けることに決めます。ところが、すでに彼女は空港の改札を通った後でした。

「ちょっとだけ見送らせて欲しい」と頼んでも、係員は取りつく島もありません。

 

 ここは後に派手なアクションで有名になるリーアムの破天荒さが垣間見えるシーン。なんと、ダニエル(=リーアム)は息子に「他の客が通る合間に改札をすり抜けて行け」と耳打ちするんです!

 まったくリーアムらしい判断ですね。少々ルールを破ってもしたいことをやってのける大胆さ。これが彼の魅力の1つです。

クラウディア・シファーのギャグ

 周りのキャラクターが様々なロマンスを築いていくなか、ダニエルは映画の始めに妻を亡くした後は義理の息子の恋にかかりきり。

 サムから「パパの恋は?」と聞かれると、ダニエルは冗談半分にこう答えます。

パパはもうそっち方面は終わりさ。まあ、クラウディア・シファーが電話をくれたら別だけどね。

 さて、映画の終わり頃、ダニエルは学芸会でばったりぶつかった女性キャロルに一目惚れします。このキャロルを演じているのが、クラウディア・シファー本人

 何ともユニークな展開ですね。登場人物が勢揃いで集まる最後の空港シーンでは、ちゃんとキャロルと並んで立っているのも面白いです。

 

💚『ラブ・アクチュアリー』の欠点はオムニバス形式にあり!💚

『ラブ・アクチュアリー』の致命的な欠点は、たくさんのストーリーが次々と脈絡なく流れていく点。

 男やもめダニエルと義理の息子サムの物語も、他のストーリーと交代で登場し、結果的に1つのストーリーに集中できない不満があります。

 

 物語の出来不出来もあり、面白いストーリーからつまらないストーリーに切り替わるのは毎回フラストレーションが溜まります。

 

 最後に、【ダメなストーリー】と【面白いストーリー】を取り上げますね。

ダメなストーリー①:マークとジュリエット

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Photo by ©︎Universal Pictures

 これは嫌いです。マークとジュリエットどちらにも共感できません。「マークが好きだったけど、気がないように見えたからマークの親友と結婚した」というジュリエットは浅はか過ぎるし、マークも気持ちがあるならなぜ言わなかったのか不明。

 あげくには結婚後に付き合い出す始末。観ていて頭にきました。

ダメなストーリー②:コリンのミーハー恋人探し

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Photo by ©︎Universal Pictures

 これも感心しません。片っ端から女の子に声をかけてみて相手にしてもらえないから「アメリカの女ならもっと開けっぴろげかも」と、コリンはアメリカ旅行を決定。到着したらさっそく商売女みたいな女の子たちに声をかけて乱交に突入。

 冗談じゃありません!

ダメなストーリー③:ジョンとジュディ

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Photo by ©︎Universal Pictures

 この2人の場合、頭にくるわけではありません。ジョンとジュディは普通のカップル。平凡だけど、互いに思いやりを持って接するのは微笑ましくもあります。

 ただ、2人の設定を【映画のセックススタント俳優】にしたのはダメ。無意味な全裸シーンを見せられ、映画の品格を落としています。

面白いストーリー①:ダニエルとサムの親子

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Photo by ©︎Universal Pictures

 これは言わずもがな。リーアム・ニーソン演じるダニエルが義理の息子の幼い恋を応援する様子が面白いです。

 落ち込む息子を励まそうと『タイタニック』を観ながら一緒に遊ぶシーンも微笑ましい

面白いストーリー②:首相デイヴィッドとナタリー

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Photo by ©︎Universal Pictures

 これも面白いです。ヒュー・グラント演じる、頼りないデイヴィッド首相と官邸スタッフのナタリーのロマンス。

 

 このデイヴィッド、序盤は「それで首相務まるの?」と疑わしいですが、ナタリーがアメリカ大統領からセクハラを受けた時に一変!

 いつもおどおどした要領の悪さはどこへやら、その後の記者会見では思いきりアメリカ大統領をやっつけます。

 

 デイヴィッド首相のエピソードでは、

・ラジオで【首相に捧げる歌】なるものが流れて、官邸内でロックダンスを始めてしまう。

・学芸会の舞台裏でナタリーとキスすると、いきなり幕が上がってしまい、観客に丸見えになる。

など、笑えるポイントも多いです。

面白いストーリー③:ジェイミーとオーレリア

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Photo by ©︎Universal Pictures

 私が面白く感じた3つ目が、コリン・ファース演じるサスペンス小説家ジェイミーと臨時メイドのオーレリアのストーリー。

 

 ポルトガル人のオーレリアとイギリス人のジェイミーはお互いに一言も言葉が分かりません。にも関わらず、同じ時に似たようなことを口にするのです。

 例えば、ジェイミーの原稿が風に飛ばされて川に落ちてしまった時。オーレリアは文句を言いながらも冷たい水に飛び込んで、一生懸命に拾い集めてくれます。

オーレリア:(ポルトガル語で)これで、もし駄作だったら承知しないわよ。

ジェイミー:(英語で)頼む、凍えるからやめてくれ。どうせ駄作だから。

(場面変わった後で)

ジェイミー:本当にありがとう! 登場人物の1人にきみの名前をつけるよ。

オーレリア:登場人物の1人に私の名前をつけてくださらない?

 相手の言うことを理解できないのに、どこかちゃんと通じている感じが素敵です。

 

 最後は互いに相手の言語を勉強し始め、ジェイミーはクリスマスイブにポルトガルへ飛んでいって彼女にプロポーズ。微笑ましいハッピーエンドです。

💚結論:ゴチャゴチャしていても一見の価値あり💚

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Photo by ©︎Universal Pictures

 さっきから何度も言うように、この映画は話がゴチャゴチャし過ぎています。合計9つのストーリーが展開されますが、面白いのは3つだけ。これでは場が持ちません。

 

 ダニエルデイヴィッド首相ジェイミーの3つにストーリーを絞って、その上でうまく絡めればもっとスッキリしたでしょうに…。

 

 でも、ゴチャゴチャを別としても、この3つのエピソードは高水準の出来栄え。一見の価値はあります。

 

【悪質】オーウェンになりすました誹謗中傷コメント

 皆さん、いつも訪問ありがとうございます。

 本日はコメントについてお願いがあり、臨時で投稿させていただきます。

 

 誰でもアンチに絡まれる可能性はありますが、本日かなり悪質なコメントを受け取ったので、ここで共有しておこうと思います。

 何と、オーウェン・ウィルソンになりすまして、ヘイトコメントを残していったのです!

 

・問題のコメント

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 内容は英語で書いてありますが、要約すると

「私は集団ストーカーに悩まされてなどないし、私はあなたと結婚していない。あなたの顔も名前も知らない。私には愛する妻と子供たちがいる。

日本に変な組織はない。まして私は戦った覚えもない。これ以上中傷を中傷するなら(現文ママ)法的措置を取る。あなたが本当に結婚しているなら、私の訴訟をストップできるはず。証拠として文書だけでなく、写真も見せてほしい。できないのなら、嘘つきだ。

これらの写真は私が自分で撮ったもので、いっさい加工はしていない。私と家族を困らせないで。嘘ブログを閉じてほしい。妄想野郎! キチガイ! いい加減にしろ!」

 

 はい、これが本当にオーウェンから来たコメントなら私はちゃんと謝罪したでしょうね。

 でも、それは断じてあり得ないのです。この手のヘイトコメントは最近、Twitterでもコメントでもよく書き込まれます。

 

 なぜ写真を出せていないかは、集団ストーカーのせいですし、そのことはオーウェン自身が1番知っていること。

 また、IPアドレスを調べたところ、このコメントは【au回線】を使って、大阪付近から書き込まれていました。私の調べた時点では、川のど真ん中にいたようですね。

 もしオーウェンが日本と何の関係もなく、アメリカから書き込んだのであれば、なぜauのキャリアを使って大阪の川の中になんかいるのでしょう?

 

 他にも、このコメントにはあちこちおかしなところがあります。

 

 例えば、集団ストーカーのことをこの人は〈group stalker〉と書いていますが、アメリカでは〈gang stalker〉という方が主流。〈group stalker〉は、日本でよく使われる表現なのです。

 

 次に「愛する妻がいる」という表現。オーウェンは公式には結婚していないことになってます。まして名前も出していませんね。

 信用できない発言です。

 

「日本に変な組織はない」。私が主張する【オーウェンが被害に遭った】という事実をいったん捨てて考えるなら、オーウェンは日本のことはほとんど知らないはず。

 変な組織があるかどうか、こんなに断言できないはずです。また、彼は不確かなことでは決して断言しませんから、これもニセモノっぽいですね。

 

「中傷を中傷する」。はい、完全な英語のミスです。原文には【損害】の意味で〈detriment〉という言葉を使っていますが、これも一般的ではありません。原語はラテン語で、現在はフランス語なんかに使われてます。

 

「あなたが本当に結婚しているなら、私の訴訟をストップできるはず。証拠として文書だけでなく、写真も見せてほしい」。これ、何だか第三者的な言い方です。続く文にはスペルミスがあって、〈cannot〉などと書いています。

 

「これらの写真は私が自分で撮ったもので、いっさい加工はしていない」。どこに写真があるんですか? ブログのコメントに写真は添付できません。

 しかも、いきなり「加工してない」って言い訳がましいです。

 

 残りは誹謗中傷の連発で、訴訟を起こせばすぐに勝てそうなレベルです。

 ちなみに、最後の3つのワードは日本語でTwitterでもよく書き込まれます。

 

 オーウェンも激昂すれば、こんな発言をすると思いますが、いきなりヘイトコメントを送りつけるような人ではありません。

 本物のオーウェンなら、ちゃんと確認してから、もっと正規の方法で対処します。

 

 よって、このコメントはオーウェンになりすました悪質なヘイトコメントです。

 

 今回のはオーウェンになりすました極度に悪質なものでした。しかし、しばらく前からTwitterでもコメント欄でもしょっちゅう誹謗中傷を受けています

 

 オーウェンになりすまして書くのは、冗談で済ませられるレベルではありません。立派な犯罪です。

 またブログにコメントを残すと、書き込んだ者のIPアドレスが記録され、おおよその居所などが推定できます

 

 最近は誹謗中傷に関する訴訟もハードルが低くなっております。

 

 誹謗中傷・なりすましはおやめください。繰り返される場合は法的措置を取らせていただきます!

『シャンハイ・ナイト』はパロディ盛りだくさん! ホームズ・チャップリン・切り裂きジャック

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 ジャッキー・チェン×オーウェン・ウィルソン共演の第2作『シャンハイ・ナイト』は、知識クイズとしても楽しめる映画

 世界的に有名な人・モノが雑多に詰め込まれ、それらが笑いを誘ったり、物語を盛り上げたりします。

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

作品情報

・公開:2003年

・ジャンル:アクション、コメディ

・時間:114分

・出演:ジャッキー・チェン、オーウェン・ウィルソン、エイダン・ギレン、ファン・ウォン、ドニー・イェン他

 

この記事で分かること

☑ 全体に散りばめられたホームズパロディ

☑ チャップリンや切り裂きジャックまで登場

☑ タイトルに込められた意味

 

 ここから『シャンハイ・ナイト』の見どころを語っていきますが、その前に1つ。

 この映画は史実上のモノや人をパロディ化し、時代考証や細かいところは無視しています。歴史に詳しく、いちいちツッコみたくなるタイプには不向きの映画でしょう。

 

『シャンハイ・ナイト』を観るなら、理屈は捨てて楽しんでください。

 

 

🌃『シャンハイ・ナイト』のホームズパロディ🌃

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 登場人物紹介を見て、「あら?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか? じつはこの映画は全編にわたってホームズネタが散りばめられています。

ホームズパロディ①コナン・ドイルはコナン・ドイル

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 ドイル警部は、あの作家のコナン・ドイル。ロイの時計を見て詳しい特徴を当てたり、帽子から居所を探ったり、ホームズばりの推理力を発揮します。

ドイル警部:この時計の持ち主は、ギャンブルの腕が悪く、拳銃も下手だな。何度も死にかけては運よく免れたが、人生はかわいそうなほど惨め。認められようとあがき、自分の目的を追い求めて闇雲にさまよっている。おお、そうそう! この男は好色女が好きと見える。

 これはドイルがロイの時計を観察して、彼の性格を推理したセリフ。ホームズ・ファンならお馴染みの推理だと思います。

 

 もっともロイはドイルの推理に呆れ、「僕は好色女は嫌いだよ。好色女が僕に寄ってくるんだ」と、訂正していますが…。

 こういう細かい推理ミスはホームズにも見られるので、かなり正確に再現している気がします。

 

 映画に出てくるドイルは『シャーロック・ホームズ』を執筆する以前で、ロイやチョンと経験した冒険をもとに小説を書き始める設定になっています。

 

 ちなみに、実在のドイルは警察ではなく、医者。しかし、推理力にとても優れ、現実でも難事件を解決したことは何度もありました。

ホームズパロディ②ロイはホームズ、チョンはワトソン

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 ロイは偽名をひねり出す時に、とっさに「シャーロック・ホームズ」と名乗り、あとではホームズの恰好でドイル警部の家を訪ねます。ちなみにチョンはワトソン

 

 これに関しては衣装を着るだけで、性格や関係などは特に反映されていません。ただ、ロイがホームズを名乗るのは、彼の素性を考える上でかなり示唆的ではあります。

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 2人がホームズとワトソンの衣装で現れる場面に関しては、オーウェンがちょっと難色を示した部分がありました。

 映画をご覧になった方は分かると思うのですが、このシーンの直前でチョンとロイは逆さ吊りの処刑から必死で逃げ出してきたばかり。

ドプキン監督:元々は2人が脱出したあと、近くの仕立て屋に飛び込み、ありあわせの服を引っ掛けるシーンがあったんだが、カットした。

 オーウェンは仕立て屋のシーンを削除したことをかなり気にしていたよ。彼は、そのシーンがないと「2人がホームズとワトソンの恰好をしている理由が分からないし、唐突すぎる」と思ったんだ。

 確かに、チョンとロイはすぐにこの衣装を脱いでしまいますし、服について何の説明もありません。オーウェンはストーリーの流れを大切にするタイプですから、違和感を覚えたのでしょうね

 

 ところで、ラズボーン卿のパーティーに行く直前にくつろぐシーンでロイが着ているガウンもホームズを連想させるもの。デザインもホームズのオリジナル挿絵とそっくりに作られています。

ホームズパロディ③ラズボーンの名はホームズ役の俳優から

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 本作の悪役ラズボーン卿(エイダン・ギレン)の名前はホームズ俳優として有名なベイジル・ラスボーンからとられています。

 

「なぜ悪人にホームズ役の俳優の名前を?」と思うけど、経歴を調べて納得。ラスボーンはホームズ役以外では悪人を演じることが多かったようです。

 

 ちなみに、本作でラズボーンを演じたエイダン・ギレンの見せ場はラスト近くのチョンとの決闘シーンでしょう。

 このシーンのためにエイダンは剣術をしっかり練習したそうで、巧みな剣さばきがサマになっています。

 

 

 

🌃チャップリンや切り裂きジャックも登場!🌃

 ご覧のように、本作はホームズパロディがメインですが、他にも面白いパロディがいくつか散りばめられています。

スリ小僧の正体はチャップリン?!

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 映画で活躍するスリ小僧(アーロン・ジョンソン)の名まえはなんと、チャーリー・チャップリン! ドイルと違い、名前が出てくるのは最後の1回だけですが、びっくりした観客も多いかもしれませんね。

 

 せっかくの機会なので、チャーリー本人の素顔をお披露目↓

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 喜劇王のイメージと裏腹に、物静かな印象ですね。幼少期は極貧で、何度も救貧院に入ったそう。とはいえ、彼が泥棒だった記録は見当たりません。

 

 では、どこからスリのイメージを持ってきたのか…。おそらくチャップリンが泥棒の役を何度も演じているせいでしょう

 映画に出てくるチャーリー少年は、「(盗むのは)食べるためだよ」と話しています。

 

切り裂きジャックと「ご婦人たち」

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

映画の「切り裂きジャック」

 最後にご紹介する実在の人物は、切り裂きジャック。19世紀末のロンドン(『シャンハイ・ナイト』の設定はこの時代)で恐れられていた、連続殺人鬼です。彼のターゲットはつねに娼婦で、何人もの女が犠牲になりました。

 

 映画の登場シーンはほんの1回だけ。夜道を歩くリン(ファン・ウォン)を襲おうとして返り討ちに遭い、河に落ちてあっけなく死亡します。

 

 出てこなくてもストーリー展開に何の影響も及ぼさない、脇役の中のワキ役ですが、この時代のロンドンを伝えるのには一役買っているかもしれません。

 

 本作の切り裂きジャックに関連では、未公開シーンのオーウェンのセリフがちょっと面白いです。

ロイ:待って、その野郎はご婦人たちを殺してるの?

 ドイル警部から切り裂きジャックの話を聞いた時のロイの反応。

 監督はここで興味深いコメントをしています。

ドプキン監督:オーウェンが娼婦のことを「ご婦人たち」と呼ぶのは、彼らしいなと思うよ。

 監督の言うとおり、オーウェンの公平な精神を感じさせる言い回しですね。娼婦であっても差別的な言い方をしないところに、監督はオーウェンの人格を読み取ったようです

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Photo by ©︎Touchstone Pictures.Inc

 

🌃タイトルにも洒落が込められている🌃

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 いかがでしょうか? 雑学が盛りだくさんなので、友達同士でクイズを出し合っても楽しそうです。

 

 最後にタイトルについてもひと言。

 knights〈騎士たち〉の意ですが、ここではnight〈夜〉の意味も掛けてあります。物語のクライマックスが夜中の12時に起こるところから来ているタイトルなんです。

 ちなみに、前作のnoon〈正午〉。あちらのクライマックスはお昼の12時ですから、やっぱり合っていますね。

 どちらも、善悪の決着がつく場面の時間帯でタイトルが選ばれているようです。

 

 でも〈騎士たち〉と〈夜〉を掛け合わせた『シャンハイ・ナイト』のほうがタイトルの洒落の点で上回っていますね

 

 

・『シャンハイ・ナイト』の他の記事

 

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11月の運営報告|2021年と比べれば断然アクセスUP!

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 11月は私とオーウェン両方の誕生月でした。そして、今度はクリスマス! 今年こそは楽しく過ごしたいと思っています。

 Twitterでも綺麗なクリスマスの写真などがアップされるようになって楽しいですね。

 

 Twitterといえば、これから絡む相手をもう少し慎重にしようと考えています。

 デマを流すアカウントを見つけると、ついリプで抗議したくなるのですが、これからはやめます。

 

 母は「その連中はデマと分かっていてツイートしているんだから、言っても無駄よ」と言い、夫のオーウェンも「変な連中には関わるんじゃない。無視しとけ」と、言います。

 だから私は2人のアドバイスに従うつもり。ブロック機能もどんどん活用するつもりです。

 

 では、恒例の運営報告に入りましょう。

 

 

🌷11月の運営報告🌷

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 例によってスマホの回線を利用してブログを書いているので、アクセス数に自分が入り込んでしまっています。

 ただ、自分で見る時はなるべく編集ページからチェックするようにしたので、微差しかないと思います。

記事数

 5記事(運営報告を除く)。過去に書いた文章を使ったものもありますが、1記事を除いて全て新記事です。

 月末ギリギリにクリスマスのための記事も書きました。

PV数

 2846PV。Twitterでバズを起こした先月よりは減りましたが、昨年の同じ月と比較すると、明らかに増えています。

 

 流入バランスは【検索流入】が最も多く、昨年同月と比較すると、145%も増加!

 続いて【Social】ですが、こちらは逆に昨年より減少…。ただ、はてなブックマークからの流入がわずかに見込めるようになってきました。

ユーザー数

 合計1609ユーザー(自分を除外)。67ユーザーがリピーターでした。

 地域はいつもどおりインターナショナル。

 

 11月の訪問元は、合計17か国でした。

収益

 アドセンスもいつもの水準を保っています。11月は、うまい棒(旧価格)に換算して43本分でした。

 

🌷最も読まれた記事10選🌷

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Photo by ©︎SITA/AP

 今度は順位がいつもとちょっと違いました。トップページやカテゴリページ、運営報告記事は対象外としています。

1位:「オーウェンも集団ストーカーの被害者?!」

 ついに1位になりました。「集団ストーカー」のキーワードで、どんどん流入があります。

 やはり悩んでいる人も多いようですね。

2位:「遺伝の法則を無視してねつ造した赤ちゃん」

 恒例です。相変わらずPinterestのピンが伸び続けているようです。

3位:「オーウェンはもう結婚した!」

 Twitterで固定ツイートにしているので、かなり読まれます。

 アンチが「妄想」とか「狂ってる証拠」とか陰口を叩いていますが、妬みと解釈して無視させていただきます。

4位:「リーアム・ニーソンの魅力」

 この記事、「リーアム・ニーソン」の単体キーワードで15位まで繰り込みました。

5位:「ネクタイがドアの取っ手にかかっていたら引き返すべし」

 いつも通りのランクイン。

6位:「オーウェンの鼻は殴られて骨折!」

 依然として検索1位をキープ中。

7位:『ロキ』を信じちゃダメ

「ディープフェイクなんかで映画を作るわけないだろ?」と陰口を叩くアンチもいますが、何の根拠があってそう言うのでしょうか?

8位:「インスタでオーウェンの子供を捏造した女」

 11月始めにリライトした記事です。

 ヴァルーニーが未だに嘘をついていることには呆れますね…。遺伝学の「イ」の字も知らないし、写真は何でもまぜこぜにして加工するし、いい加減にしてほしいものです。

9位:「『アルマゲドン』の魅力的なオスカー」

 5か月連続ランクイン。検索流入で強い記事です。

10位:「オーウェンのおすすめ映画ベスト10」

 ちょっとの間ランク外でしたが、また戻ってきました。いずれリライトして、また一部作品を入れ替えるかもしれませんが…。

 

🌷12月の目標🌷

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 12月はアクセスも減るので、新記事よりリライトをメインにしようかと考えています。

 Pinterestのピンを増やしたり、ツイートで記事を流したりしてアクセス維持に務めていくつもり。

 

 もちろん、クリスマスの雰囲気も存分に楽しみますよ! このまえ、やっとオーウェンとリーアムパパへのクリスマスプレゼントも決まり、用意したところです。

 

 皆さんも良いクリスマスを!

クリスマスが登場する映画5選|オーウェンorリーアムの映画で厳選

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 あと1か月でクリスマス。Twitterなどでは、『ホーム・アロン』などを引っぱり出してきている映画ファンをちらちら見かけます。

 私自身はクリスマス音楽を流しながら、事件解決とブログに勤しんでいます。

 

 ところで、ふと思ったのが「クリスマスが出てくる映画で、オーウェンやリーアムが出演しているのはどのくらいあったか」

 必ずしもクリスマスがテーマでなくても、物語がクリスマスの時期という映画も含めて、いくつかご紹介しましょう。

 

 以下に紹介する映画は『マイナスマン』を除いて全てAmazon primeで観ることができます

 

🎄クリスマスが登場する映画(オーウェンまたはリーアムの作品限定)🎄

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 クリスマスが登場する作品は数多くありますが、この記事ではオーウェン・ウィルソンまたはリーアム・ニーソンの出演作に限ってご紹介します。

 なぜかというと、この2人は私にとって現実の家族だから。オーウェンは私の夫、リーアムは母と結婚して私の父。身贔屓と非難されそうですが、どうかご了承くださいね。

 

 作品は年代順です。

1.『マイナスマン』(1999)

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Photo by ©︎TSG Pictures

作品情報

公開:1999年

ジャンル:スリラー

時間:111分

出演:オーウェン・ウィルソン、マーセデス・ルール、ブライアン・コックス、他

関連記事➡︎『マイナスマン』記事一覧

 

 若い青年ヴァン(オーウェン・ウィルソン)が周囲の陰謀に巻き込まれ、自分を殺人犯ではないかと疑いつつも身の潔白を証明しようともがく物語

 

 ストーリーは11月から始まり、映画の中程でクリスマスが登場します。ヴァンが知り合いの女の子の家を訪ねた時、部屋には人形の形をしたクリスマスツリーが飾ってあり、クリスマス当日にヴァンは下宿先の奥さんからプレゼントをもらいます。

 

↓日本版パッケージはスプラッターみたいな表紙ですが、実際には血は一滴も出ないし、怖いシーンもありません。とても面白いので、レンタルや中古で一度ぜひ観てみてください。

 

2.『エネミー・ライン』(2001)

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Photo by ©︎20th Century Fox

作品情報

・公開:2001年

・ジャンル:アクション

・時間:106分

・出演:オーウェン・ウィルソン、ジーン・ハックマン他

関連記事➡︎『エネミーライン』記事一覧

 

 戦争映画として名高い映画。でも、バーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)がセルビアに墜落するのはクリスマス当日

 

 バーネットが飛び立つ直前、トナカイ帽を被った兵士たちがパーティーに向けて掃除をしているシーンがあります。上司(ジーン・ハックマン)が、バーネット大尉の墜落を知るのはクリスマスパーティーの真っ只中でした。

 

3.『ラブ・アクチュアリー』(2003)

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Photo by ©︎Universal Pictures

作品情報

・公開:2003年

・ジャンル:ロマンス

・時間:135分

・出演:リーアム・ニーソン、ヒュー・グラント、コリン・ファース、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、キーラ・ナイトレイ他

関連記事➡︎『ラブ・アクチュアリー』の見どころ・ダメなところ

 

 今度はリーアム・ニーソンの出番。本作は、Twitterでもクリスマス映画として鑑賞を始めている方を見かけます。これまでの2作と異なって、ストーリーは全編クリスマスの雰囲気の中で進行していきます

 

 リーアムが演じるのはダニエル。亡き妻の連れ子の幼い恋を応援する優しいパパの役。息子が空港で恋人を見送る時、「搭乗口をすり抜けて会ってこい」とそそのかすのには笑えました。

 

 ただ、この映画は様々なストーリーがバラバラで同時並行で進むので、少々フラストレーションが溜まります。

 ダニエルと連れ子の物語に没頭しかけた途端、別のストーリーが割り込んできて、そのストーリーを味わい始めると今度は次のが…と、このサイクルを何度も繰り返すのです。当然、ストーリーの出来不出来もあります。

 

 個人的にはリーアム演じるダニエルの物語以外では、

・新人首相(ヒュー・グラント)とナタリーの恋物語

・サスペンス作家ジェイミー(コリン・ファース)とオーレリアの言葉の壁を超えたロマンス

の2つが面白く感じました。

 

4.『プルートで朝食を』(2005)

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Photo by ©︎Number 9 Films

作品情報

・公開:2005年

・ジャンル:コメディドラマ

・時間:129分

・出演:キリアン・マーフィー、リーアム・ニーソン他

 

 両親が不明のまま育ったオカマでゲイのパトリック青年がいろいろな経験をしたのち、神父になった父親(リーアム・ニーソン)と巡り合って絆を深める物語。ご心配なく、近親相姦ではありませんから。

 

 オカマとかゲイとか気持ちの悪いテーマを扱っているのは目をつぶるとして、後半の父子の関係は心が温まります

 パトリックは父親と一緒にクリスマスを過ごし、そこで教区民の嫌がらせを受けて家に放火されてしまいます。縁起でもない設定ですが、怪我人は出ず、前後のシーンで心温まる情景があるのでイヤな感じはしません。

 

5.『ワンダー、君は太陽』(2017)

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Photo by ©︎Lionsgate Films

作品情報

・公開:2017年

・ジャンル:ドラマ

・時間:113分

・出演:ジェイコブ・トレンブレイ、ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン他

 

 障害を持つ男の子が成長していく物語で、大ヒットした映画。ちょっとありきたりの感じで、私はあまり高く評価してはいないのですが…。

 

 オーウェンは思いやりのある優しい父親ネート。でも、あまりにも若々しいので「年頃の子供2人の父親」というにはちょっと違う気がするんですよね…。

 映画の中程で家族がクリスマスを祝うシーンが出てきます。オーウェン演じるネートがクリスマスツリーを運ぶ時誰も手伝わず、犬に向かって「手伝ってくれてありがとう、デイジー」とお礼を言うのが笑えました。

 

🎄クリスマスが登場する映画を探してみよう🎄

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 物語のテーマになっていなくても、クリスマスが登場する映画は結構あります。

 

 ブルース・ウィリス主演『ダイ・ハード』(私は観たいと思いながらまだ観れていないのですが…)も物語の時期はクリスマス。ブラッドリー・クーパー主演の『世界に一つのプレイブック』もラストのダンスコンテストがクリスマスに行われます。

 

 皆さんもクリスマスシーズンに、クリスマスの出てくる映画を探してみてはいかがでしょうか?